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韓経:韓国株売る外国人投資家、国債は3兆ウォン分買った

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
韓国証券市場で外国人投資資金が引き潮のように抜けている。だが過去とは違いこれらの資金が国外に流出せず国内債券など安全資産にとどまり、外国為替市場の変動性は相対的に低く維持されていると評価される。

専門家らは過去の金融危機の時より韓国経済のファンダメンタルズが大きく改善された上に、米連邦準備制度理事会(FRB)の破格な利下げなどによりウォン建て債券の魅力が高まったおかげだと分析した。ただ新型肺炎問題が長期化すれば実体経済の沈滞が金融部門に転移し、ウォン安にともなう資本流出が現れかねないとの懸念も提起している。

◇株は売り債券は買う外国人投資家


17日の有価証券市場で外国人投資家は1兆93億ウォン相当を売り越した。9取引日連続の売り攻勢だ。世界の証券市場の下落傾向が本格化した今月に入り、4日に1533億ウォンの買い越しを除き、半月間で大規模株式処分に出た。この期間に外国人投資家が有価証券市場で売った韓国株だけで8兆3883億ウォンに達する。KOSDAQ市場を合わせると規模は8兆3946億ウォンに増える。指数や個別銘柄先物市場でもそれぞれ7525億ウォンと2195億ウォン分を売り越した。

債券市場の雰囲気は正反対だ。韓国が16日に基準金利を年0.75%に0.5%引き下げてゼロ金利時代を開いたが、外国人投資家のウォン債券買い傾向は硬く維持されている。

金融投資協会によると外国人投資家が今月初めから16日まで買い越した国債は3兆1185億ウォンに達した。韓国銀行が基準金利を0.5%下げた16日の1日だけで6146億ウォン分の国債を買い入れた。

これに対し短期制債券である通貨安定債券や信用リスクが大きい社債などは売り傾向が優勢だ。今月に入り、通貨安定債券と社債の売り越し規模はそれぞれ252億ウォンと150億ウォンと集計された。16日の売り越し規模だけでそれぞれ991億ウォンと150億ウォンとなった。

ある証券会社債券ファンドマネジャーは「韓国銀行が基準金利を追加で下げる可能性は高くないとみてすでに上がるだけ上がった短期債中心に売っているもの。社債は海外の格付け会社が最近韓国企業の格付けを相次いで下げるなど信用リスクが高まったため外国人投資家が忌避している」と伝えた。

ウォン債券が韓国金融市場の支えの役割をしながら外国為替市場も相対的に安定傾向を維持している。ウォン相場は今月に入り、2.57%のウォン安となったが、この期間に韓国総合株価指数(KOSPI)は15.83%急落した。

◇「新型肺炎長期化時はウォンの価値も急落」

専門家らは今後もウォン債券が外国人投資家に安全資産の役割をするかに対しては懐疑的な反応が多い。ハンファ投資証券のキム・ジンミョン研究員は「世界の金融市場でウォンはまだドルや円のように基軸通貨と認められておらず、基本的にリスク資産に分類される。韓国の外貨準備高の多寡と関係なく金融危機当時のようにリスク資産投資心理が極度に萎縮する場合、韓国の債券と外国為替市場で外国人資金流出にともなう変動性拡大は避けられない」と話した。

新型肺炎が長期化するかどうかが核心要素になるだろうという診断も出ている。資本市場研究院マクロ研究室長のカン・ヒョンジュ氏は、「新型肺炎が長期化すれば実体景気沈滞につながるほかなく、金融部門に危機が転移して米国や日本など一部先進国を除いた新興国は株式と債券関係なく外国人投資家の離脱で通貨価値が急落するほかないだろう」とした。



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