韓国は1200トン級9隻と1800トン級9隻の計18隻体制で潜水艦戦略を運用している。「安昌浩(アン・チャンホ)」が建造されて試験運行中で、今後3000トン級が潜水艦戦力の主軸になる。退役する潜水艦に手を加えて使用する場合、27隻体制が可能だ。ところが海軍関係者は現在のディーゼル潜水艦やリチウムイオン潜水艦ではなく原子力潜水艦を保有する必要があると強調している。原子力潜水艦は原子力で推進される潜水艦であり、核兵器を装着した潜水艦を意味するのではない。
「韓国も原子力潜水艦が必要だ」という海軍関係者の主張が出るたびに、筆者は「水中に1カ月間ほど隠れることができるリチウムイオン電池潜水艦を日本潜水艦よりも発展させて未来に対応するのがよい」として原子力潜水艦の保有に反対した。韓国が原子力潜水艦を保有すれば日本も保有し、軍備競争になると懸念しているからだ。
しかし海軍関係者は「いくら努力しても日本の潜水艦の実力に追いつくのは難しい」と告白する。筆者が「40-50年後には追いつくことができる」と反論すると、海軍側は「その頃には日本の実力がさらに高まるため厳しい」と吐露する。
海軍が原子力潜水艦の保有を望む理由は独島(ドクト、日本名・日本海)防御に必要という判断からだ。6カ月間ほど水中に隠れることができる原子力潜水艦があってこそ、日本に対して潜水艦戦力優位を確保できる。
原子力潜水艦保有のもう一つの名分は北朝鮮のためだ。北朝鮮は大小の潜水艦約70隻を保有し、SLBMを試験発射するほど韓国よりも経験が多い。しかし韓国が原子力潜水艦を保有する場合、北朝鮮の潜水艦戦力を一挙に追い抜くことになり、北朝鮮がむやみに行動できなくなる。
5000-6000トン級の原子力潜水艦を保有する場合、破壊力が5トン程度の弾道ミサイルを発射できる。この場合、北朝鮮だけでなく日本や中国もむやみに韓国に対して武力行動をすることができなくなり、戦争抑止力を確保することになる。
金慶敏(キム・ギョンミン)/漢陽大特別功勲教授
「韓国も原子力潜水艦が必要だ」という海軍関係者の主張が出るたびに、筆者は「水中に1カ月間ほど隠れることができるリチウムイオン電池潜水艦を日本潜水艦よりも発展させて未来に対応するのがよい」として原子力潜水艦の保有に反対した。韓国が原子力潜水艦を保有すれば日本も保有し、軍備競争になると懸念しているからだ。
しかし海軍関係者は「いくら努力しても日本の潜水艦の実力に追いつくのは難しい」と告白する。筆者が「40-50年後には追いつくことができる」と反論すると、海軍側は「その頃には日本の実力がさらに高まるため厳しい」と吐露する。
海軍が原子力潜水艦の保有を望む理由は独島(ドクト、日本名・日本海)防御に必要という判断からだ。6カ月間ほど水中に隠れることができる原子力潜水艦があってこそ、日本に対して潜水艦戦力優位を確保できる。
原子力潜水艦保有のもう一つの名分は北朝鮮のためだ。北朝鮮は大小の潜水艦約70隻を保有し、SLBMを試験発射するほど韓国よりも経験が多い。しかし韓国が原子力潜水艦を保有する場合、北朝鮮の潜水艦戦力を一挙に追い抜くことになり、北朝鮮がむやみに行動できなくなる。
5000-6000トン級の原子力潜水艦を保有する場合、破壊力が5トン程度の弾道ミサイルを発射できる。この場合、北朝鮮だけでなく日本や中国もむやみに韓国に対して武力行動をすることができなくなり、戦争抑止力を確保することになる。
金慶敏(キム・ギョンミン)/漢陽大特別功勲教授
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