韓国で新型コロナウイルスによる肺炎の新規完治者数が初めて感染者数を超えた。専門家らは新型肺炎感染拡大が鈍化する初めての兆しと評価した。だが感染症が完全に弱まるまでは最大1年ほどかかる可能性もある。ウイルスとの長期戦に備えて医療資源を備蓄し、対人距離を確保することで感染拡大を防ぐ市民意識が必要な時だ。
中央防疫対策本部は13日午前0時基準の新型肺炎感染者が前日より110人増加したと明らかにした。累積感染者数は7979人、死亡者は72人だ。これに対し完治して隔離から解除された人は177人と大きく増え、総完治者数は510人となった。1日に感染者が100人以上発生してから完治者が新規感染者より多くなったのは今回が初めてだ。これに伴い、隔離治療中である感染者数も前日の7470人から7402人に減った。
専門家らは1日の新規完治者数が感染者数を超えれば感染症がピークを超えたと判断する。感染症の感染拡大水準を示す代表的な疫学モデルが「SIRモデル」だ。感染症にかかっていない健康な人(S)、感染者(I)、回復した人(R)の変動を時間に沿って示したモデルだ。初期には累積感染者数(I)が急に増加して健康な人(S)が急速に減る。時間が過ぎて回復する人がでてきて完治者(R)数がゆっくりと増える。1日の新規感染者と完治者が同じになればグラフがピークに達することになるが、この時点で感染拡大の勢いが折れたとみる。これ以上感染者が出てこなければ流行が完全に終わる。
韓国では新型肺炎発生から54日で新規完治者数が感染者数を超えた。初めてピークを1度超えた格好だ。しかし専門家らはまだ感染拡大が鈍化したと断言するのは早いと話す。新天地教会や九老(クロ)コールセンターのような変数のためだ。ソウル大学医療管理学科のキム・ユン教授は「大邱(テグ)新天地教会を中心とした大規模感染が落ち着くかと思ったらいまでは首都圏など他の地域でも小規模集団感染が続いているのではないか。まだ流行病のピークを超える大きな波が過ぎ去ったとみるのは難しい」と話した。
実際にこの日海洋水産部所属の公務員7人が大量に新型肺炎陽性判定を受け、1万5000人が勤務する世宗(セジョン)庁舎で集団感染の懸念が大きくなっている。海洋水産部所属感染者は25人に増え、保健福祉部、行政安全部、教育部、国家報勲処などでも感染者が出た。
教会の修練会も小規模集団感染のまた別の原因と浮上した。36人の感染者が発生した釜山(プサン)オンチョン教会に続き、ソウルのトンアン教会でも7人の感染者が出た。トンアン教会修練会で感染したと推定される感染者が訪問したネットカフェで5人の感染者が発生した。朴元淳(パク・ウォンスン)ソウル市長は「ネットカフェ、コインカラオケ、クラブ、コーラテックなど長時間濃厚接触がなされる営業所の衛生状態を集中点検する」と話した。
ピークを超えたことが確認されたとしても終息まで長期戦の備えを緩めてはならない。2015年5月に始まった中東呼吸器症候群(MERS)は同年12月になって流行が終わった。新型インフルエンザは2009年5月から翌年7月まで15カ月近く続いた。疾病管理本部長を務めた車医科大学医学専門大学院のチョン・ビョンリュル教授は、「新型肺炎は気温の影響を受けず夏まで続く恐れもあるとの分析も出ている。最小6カ月から長ければ12カ月程度の長期戦略を立てなければならない」と話した。
専門家らが指摘する長期戦略の核心は医療資源確保だ。大邱で集団感染が始まった時に素早く対処できなかったことも医療陣と病床動員に対する計画がなかったためだ。いまは大邱以外の地域でもどの施設を生活治療施設として使うのか、どの病院を段階的にコロナ指定病院に決めるのか計画が必要だと指摘される。
先制的診断と隔離治療を並行する現在の戦略を最後まで維持することも重要だ。まだワクチンがなく無症状状態も長いため接触そのものを防がなければならないためだ。流行が終わるまで職場や学校など集団生活を最小化し対人距離を確保することも継続しなければならないが生計などを考慮すれば実践は容易ではない。
実際に12日に釜山(プサン)で新型肺炎陽性判定を受けた94番患者(48歳男性、京畿道竜仁市在住)の場合、最初の症状が現れてから10日間京畿道竜仁(ヨンイン)とソウル・汝矣島(ヨイド)、釜山・海雲台(ヘウンデ)の飲食店と病院、ホテルなどを回ったことが確認された。忠清南道天安(チュンチョンナムド・チョナン)では5日に陽性判定を受けた個人タクシー運転手(52、82番目の感染者)が先月25日からせきと発熱の症状を見せながらも3日まで8日間にわたりタクシーを運行していたことがわかった。天安市はタクシー利用客147人のうち所在が確認されていない46人を探すため12日にホームページに案内文を上げた。
中央事故収拾本部のユン・テホ防疫総括班長は「積極的な早期診断を通じ陽性患者を早期に発見・管理し、国民の参加と協力を通じた対人距離確保の実践で韓国国内の感染拡大推移はやや落ち着いている」としながらも「海外からの新規流入、療養院・コールセンターなどの散発的な集団感染を遮断するためあらゆる努力を傾けていくだろう」と話した。
中央防疫対策本部は13日午前0時基準の新型肺炎感染者が前日より110人増加したと明らかにした。累積感染者数は7979人、死亡者は72人だ。これに対し完治して隔離から解除された人は177人と大きく増え、総完治者数は510人となった。1日に感染者が100人以上発生してから完治者が新規感染者より多くなったのは今回が初めてだ。これに伴い、隔離治療中である感染者数も前日の7470人から7402人に減った。
専門家らは1日の新規完治者数が感染者数を超えれば感染症がピークを超えたと判断する。感染症の感染拡大水準を示す代表的な疫学モデルが「SIRモデル」だ。感染症にかかっていない健康な人(S)、感染者(I)、回復した人(R)の変動を時間に沿って示したモデルだ。初期には累積感染者数(I)が急に増加して健康な人(S)が急速に減る。時間が過ぎて回復する人がでてきて完治者(R)数がゆっくりと増える。1日の新規感染者と完治者が同じになればグラフがピークに達することになるが、この時点で感染拡大の勢いが折れたとみる。これ以上感染者が出てこなければ流行が完全に終わる。
韓国では新型肺炎発生から54日で新規完治者数が感染者数を超えた。初めてピークを1度超えた格好だ。しかし専門家らはまだ感染拡大が鈍化したと断言するのは早いと話す。新天地教会や九老(クロ)コールセンターのような変数のためだ。ソウル大学医療管理学科のキム・ユン教授は「大邱(テグ)新天地教会を中心とした大規模感染が落ち着くかと思ったらいまでは首都圏など他の地域でも小規模集団感染が続いているのではないか。まだ流行病のピークを超える大きな波が過ぎ去ったとみるのは難しい」と話した。
実際にこの日海洋水産部所属の公務員7人が大量に新型肺炎陽性判定を受け、1万5000人が勤務する世宗(セジョン)庁舎で集団感染の懸念が大きくなっている。海洋水産部所属感染者は25人に増え、保健福祉部、行政安全部、教育部、国家報勲処などでも感染者が出た。
教会の修練会も小規模集団感染のまた別の原因と浮上した。36人の感染者が発生した釜山(プサン)オンチョン教会に続き、ソウルのトンアン教会でも7人の感染者が出た。トンアン教会修練会で感染したと推定される感染者が訪問したネットカフェで5人の感染者が発生した。朴元淳(パク・ウォンスン)ソウル市長は「ネットカフェ、コインカラオケ、クラブ、コーラテックなど長時間濃厚接触がなされる営業所の衛生状態を集中点検する」と話した。
ピークを超えたことが確認されたとしても終息まで長期戦の備えを緩めてはならない。2015年5月に始まった中東呼吸器症候群(MERS)は同年12月になって流行が終わった。新型インフルエンザは2009年5月から翌年7月まで15カ月近く続いた。疾病管理本部長を務めた車医科大学医学専門大学院のチョン・ビョンリュル教授は、「新型肺炎は気温の影響を受けず夏まで続く恐れもあるとの分析も出ている。最小6カ月から長ければ12カ月程度の長期戦略を立てなければならない」と話した。
専門家らが指摘する長期戦略の核心は医療資源確保だ。大邱で集団感染が始まった時に素早く対処できなかったことも医療陣と病床動員に対する計画がなかったためだ。いまは大邱以外の地域でもどの施設を生活治療施設として使うのか、どの病院を段階的にコロナ指定病院に決めるのか計画が必要だと指摘される。
先制的診断と隔離治療を並行する現在の戦略を最後まで維持することも重要だ。まだワクチンがなく無症状状態も長いため接触そのものを防がなければならないためだ。流行が終わるまで職場や学校など集団生活を最小化し対人距離を確保することも継続しなければならないが生計などを考慮すれば実践は容易ではない。
実際に12日に釜山(プサン)で新型肺炎陽性判定を受けた94番患者(48歳男性、京畿道竜仁市在住)の場合、最初の症状が現れてから10日間京畿道竜仁(ヨンイン)とソウル・汝矣島(ヨイド)、釜山・海雲台(ヘウンデ)の飲食店と病院、ホテルなどを回ったことが確認された。忠清南道天安(チュンチョンナムド・チョナン)では5日に陽性判定を受けた個人タクシー運転手(52、82番目の感染者)が先月25日からせきと発熱の症状を見せながらも3日まで8日間にわたりタクシーを運行していたことがわかった。天安市はタクシー利用客147人のうち所在が確認されていない46人を探すため12日にホームページに案内文を上げた。
中央事故収拾本部のユン・テホ防疫総括班長は「積極的な早期診断を通じ陽性患者を早期に発見・管理し、国民の参加と協力を通じた対人距離確保の実践で韓国国内の感染拡大推移はやや落ち着いている」としながらも「海外からの新規流入、療養院・コールセンターなどの散発的な集団感染を遮断するためあらゆる努力を傾けていくだろう」と話した。
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