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韓国、株価・ウォン・債券「トリプル急落」…外国人の売り越し過去最大

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
韓国の金融市場がまた「ブラック・マンデー」を迎えた。株価とウォン、債券利回りがともに急落した。韓国総合株価指数(KOSPI)は4%以上値を下げ7カ月ぶりの最低水準まで落ち、国債3年物利回りは一時過去初めて1%を下回った。新型コロナウイルスによる肺炎の大流行(パンデミック)への恐怖に加え国際原油価格の急落など悪材料が重なったためだ。

◇外国人投資家の売り越し過去最大

9日のKOSPIは前取引日より85.45ポイント(4.19%)下落の1954.77で取引を終えた。昨年8月29日の1933.41以降で最も低く、1日の下げ幅としては2018年10月11日に記録した前日比98.94ポイント(4.44%)安からの1年5カ月で最も大きかった。一時は1950を割り込んだりもした。外国人投資家が1兆3122億ウォン相当を売り越して株価を引き下げた。これは1999年に取引所が日別売り越し額を集計し始めてから最大だ。個人投資家が1兆2700億ウォン相当の株式を買い越したが、指数下落を防ぐには力不足だった。KOSDAQ指数は4.38%下落の614.60となった。KOSPIとKOSDAQの時価総額はこの日1日だけで68兆ウォンが蒸発した。


アジアの証券市場もほとんどが下落した。日本の日経平均が5.07%急落し、台湾の加権指数が3.04%、中国の上海指数が3.01%下がった。世界最大の産油国であるサウジアラビアの追加減産提案などをロシアが拒否したことで両国の共助体制に亀裂ができたことが市場の懸念を育てた。KTB投資証券リサーチセンター長のシン・ジユン氏は「米国と欧州で新型肺炎感染者数が増える中で国際原油価格が急落したことが投資心理を萎縮させた」と話した。ブルームバーグによると、8日の英ロンドンICE先物取引所でブレント原油価格は1バレル=31.02ドルに落ちた。1日で31.5%の急落となった。

◇国債3年物利回り一時0%台

衝撃は債券市場と外国為替市場も襲った。市場金利の指標となる国債3年物金利は前取引日より0.04ポイント下落の年1.038%で取引を終えた。取引開始直後に年0.998%で取引されてから小幅に上がり過去最低値である4日の年1.029%に近接した。長期金利を代表する国債10年物金利も年1.286%に落ちた。世界的に新型肺炎感染者が増加しており、世界の証券市場が一斉に下落傾向を示したことから安定資産選好心理が強まった結果だ。

ウォンは一気に1ドル=1200ウォン台に急落した。この日ソウル外国為替市場でウォン相場は前取引日より1ドル当たり11.9ウォンのウォン安ドル高となる1204.2ウォンで引けた。外国人投資家の株売りが影響を及ぼした。新韓銀行のペク・ソクヒョン研究員は「外国人投資家が株式を大挙売ったが、世界の外国為替市場でドル安現象が強いためウォンは相対的に下げ幅が小さかった」と話した。

◇「恐怖拡散でKOSPI1900まで調整」

専門家らは株式やウォンなど資産価格の調整圧力が当分続くとみている。キウム証券のソ・サンヨン投資戦略チーム長は「今後金融市場では国際原油価格より新型肺炎の影響が大きくなるだろう。米国と欧州で新型肺炎感染者数が急増し恐怖心理が拡散すればKOSPIは12カ月先行株価収益率(PER)10年平均である1900まで調整を受ける可能性がある」と話した。メリッツ総合金融証券リサーチセンター長のイ・ギョンス氏は「米国の新型肺炎感染者数が減る局面が現れるまで変動性市場が続くだろう」と話した。

米国の追加利下げと国際社会の通貨政策共助の動きが市場の変数になるだろうという見通しが出ている。イ・ギョンス氏は「もちろん金利引き下げが実体景気を回復させるには力不足だが、金融市場で投資心理を安定させる効果がある。今後各国の景気浮揚策を注目すべきだろう」と話した。

金融市場が揺れ動くとこの日金融当局は緊急金融市場点検会議を開いた。金融委員会は会議直後に配布した報道資料で、「新型肺炎対応に向け株式市場でも機関投資家の積極的な役割がいつになく重要だ」と明らかにした。国民年金など年金基金の株式買いを促した形だ。この日KOSPI市場で年金基金は3932億ウォン相当を買い越した。



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