韓国国内で新型コロナウイルス感染者が5000人を超え、マスクと病床および医療スタッフ不足事態が深刻になっている。このような切迫した問題を扱う政府の対応方法と能力を見ると、「コロナ国難」に臨む切実な姿勢が強く感じられず残念でならない。
政治・宗教集会など大衆が集まる行事を禁止した政府がマスクさえもまともに供給できず、多くの人々を1カ所に密集させているのが代表的な事例だ。社会主義式配給システムをテストする意図でなければ理解しがたいアマチュアの原始的行政だ。先日、大邱(テグ)である感染者が「マスクがない」と言って一般人の行列に並ぶというあきれるような場面が報道された。大邱と慶尚北道慶山(キョンサン)を「感染病特別管理地域」に指定したが、最も被害が大きい大邱で感染者さえもマスクを確保できていないのだ。
大邱・慶北(キョンブク)では病床も依然として不足している。このため病院にも行けず、自宅で待機して犠牲になる国民も出ている。現在も1800人ほどの感染者が病床不足のため自宅で不安を感じている。医師や看護師など医療スタッフは押し寄せる患者に対応できず疲れ切った状態だ。レトルト食品で食事を済ませ、睡眠不足と疲労累積を訴えている。マスクはもちろん病床および医療スタッフ不足事態は感染病特別管理地域に指定しても解決が難しい局面だ。古いマニュアルに依存せず、特別災難地域宣言など特段の対策が求められる。
一昨日、権泳臻(クォン・ヨンジン)大邱市長がついに憲法76条の「大統領緊急命令権」発動を建議した。未来統合党と大韓医師協会も昨日、「現状況を準戦時状態と規定し、軽症患者集中管理が可能な病理施設の確保および医療人員・装備の集中投入のために憲法と感染病管理法上の緊急命令権を直ちに発動すべきだ」と促した。文在寅大統領は昨日、「国家全体が感染病との戦争に突入した」とし「政府のすべての組織を24時間緊急状況室体制に転換してほしい」と述べた。中国は1月下旬に戦争を宣言したが、韓国はあまりにも遅かった。今からでも大統領は緊急命令権に準ずる強力な措置を取る必要がある。他の自治体と軍の病床および民間研修院施設を動員し、軍医官と民間医療スタッフを追加で大邱に投入しなければいけない。ためらっている時間はない。
大統領は「マスクを迅速かつ十分に供給できず不便をかけている点について非常に申し訳なく思う」と謝罪した。ところが同日、金尚祖(キム・サンジョ)大統領政策室長は「人口1人あたりのマスク生産量は世界最高」と述べ、マスク需要を減らすべきだと発言してひんしゅくを買った。良い家に住もうとする国民の正当な住居需要を抑制し、住宅供給は適時に増やさずでたらめな不動産政策で住居価格を暴騰させたこの政府の当局者だった。今度は安全のためにマスクを買おうとする国民に需要を減らせと要求している。そのように言う資格があるのか問いたい。
計110社ほどが一日1200万枚を生産しても需要者にマスクが適時に供給されない現実から直視しなければいけない。供給不足などよりも、アマチュア政府の危機対応能力に対する不信感がいま最も大きな問題だ。「私の生活の責任を負う国家」というこの政府のスローガンがあまりにも虚しい。
政治・宗教集会など大衆が集まる行事を禁止した政府がマスクさえもまともに供給できず、多くの人々を1カ所に密集させているのが代表的な事例だ。社会主義式配給システムをテストする意図でなければ理解しがたいアマチュアの原始的行政だ。先日、大邱(テグ)である感染者が「マスクがない」と言って一般人の行列に並ぶというあきれるような場面が報道された。大邱と慶尚北道慶山(キョンサン)を「感染病特別管理地域」に指定したが、最も被害が大きい大邱で感染者さえもマスクを確保できていないのだ。
大邱・慶北(キョンブク)では病床も依然として不足している。このため病院にも行けず、自宅で待機して犠牲になる国民も出ている。現在も1800人ほどの感染者が病床不足のため自宅で不安を感じている。医師や看護師など医療スタッフは押し寄せる患者に対応できず疲れ切った状態だ。レトルト食品で食事を済ませ、睡眠不足と疲労累積を訴えている。マスクはもちろん病床および医療スタッフ不足事態は感染病特別管理地域に指定しても解決が難しい局面だ。古いマニュアルに依存せず、特別災難地域宣言など特段の対策が求められる。
一昨日、権泳臻(クォン・ヨンジン)大邱市長がついに憲法76条の「大統領緊急命令権」発動を建議した。未来統合党と大韓医師協会も昨日、「現状況を準戦時状態と規定し、軽症患者集中管理が可能な病理施設の確保および医療人員・装備の集中投入のために憲法と感染病管理法上の緊急命令権を直ちに発動すべきだ」と促した。文在寅大統領は昨日、「国家全体が感染病との戦争に突入した」とし「政府のすべての組織を24時間緊急状況室体制に転換してほしい」と述べた。中国は1月下旬に戦争を宣言したが、韓国はあまりにも遅かった。今からでも大統領は緊急命令権に準ずる強力な措置を取る必要がある。他の自治体と軍の病床および民間研修院施設を動員し、軍医官と民間医療スタッフを追加で大邱に投入しなければいけない。ためらっている時間はない。
大統領は「マスクを迅速かつ十分に供給できず不便をかけている点について非常に申し訳なく思う」と謝罪した。ところが同日、金尚祖(キム・サンジョ)大統領政策室長は「人口1人あたりのマスク生産量は世界最高」と述べ、マスク需要を減らすべきだと発言してひんしゅくを買った。良い家に住もうとする国民の正当な住居需要を抑制し、住宅供給は適時に増やさずでたらめな不動産政策で住居価格を暴騰させたこの政府の当局者だった。今度は安全のためにマスクを買おうとする国民に需要を減らせと要求している。そのように言う資格があるのか問いたい。
計110社ほどが一日1200万枚を生産しても需要者にマスクが適時に供給されない現実から直視しなければいけない。供給不足などよりも、アマチュア政府の危機対応能力に対する不信感がいま最も大きな問題だ。「私の生活の責任を負う国家」というこの政府のスローガンがあまりにも虚しい。
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