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【時視各角】「大統領の弾劾を防ぐためには仕方ない」=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
文在寅(ムン・ジェイン)大統領に弾劾を求める青瓦台(チョンワデ、大統領府)国民請願が140万人を超えた。政権応援の主なツールだった青瓦台掲示板が「大統領弾劾要求」という時限爆弾に急変した。執権勢力は恐れているだろう。しかし、心配しなくても良いと思われる。請願に参加した人々の中で2回連続で大統領を弾劾するのが苦しいという人をかなり見たから。今のところ、文大統領を本当に追い出すより目覚めさせたいと思う見方が多い。したがって、大統領は感染病に安易に対処したことを国民の前で謝罪し、青瓦台と内閣で状況を誤って判断した者を対象に問責する必要がある。今後中国でなく、主権者であり納税者である国民を中心に政治を行うと約束してほしい。そうすると人々の怒りが少し収まるかもしれない。

毎日のように民心が離れている中で民主党の実力者5人組は比例専担衛星政党を作る構想に没頭している。この事実は中央日報の報道で世の中に知らされた(2月28日付1、3面)。対話録には「(文大統領の)弾劾を防ぐためにもわれわれが対話する必要があるというのは仕方ないのではないか」という話が登場する。世論を軽じる発言が相次いだ。

民主党の比例衛星政党の計画は自分をだまして国民を犬や羊扱いにする低級な対策だ。大統領弾劾を防ぐどころか、もう一つの弾劾の火種になりかねない。ユン・ホジュン事務総長兼総選挙企画団長は「李海チャン(イ・ヘチャン)代表でなければ私たち5人がすべきだ。誰がいるか」とした。残りの4人は李仁栄(イ・イニョン)院内代表、洪永杓(ホン・ヨンピョ)前院内代表、チョン・ヘチョル党代表特別補佐団長、キム・ジョンミン前政治改革特別委幹事だ。5人組はどのような形であれ民主党のための比例用衛星政党が必要だということで意見を一致した。ユン・ホジュン氏は「皆の意見が集まったことで合意し、一度頑張ってみよう」として締めくくった。


民主党の5人組は人間良心の基礎的な正直さを裏切った。10日前ごろ、李仁栄氏は国会演説で「(比例政党は)紙政党で、偽装政党であり偽政党で本当に悪い政治」と話した。ユン・ホジュン氏は新年初日のインタビューで「民主党の戦略は正攻法だ。比例民主党を作れば国民の鋭い審判を受けることになるだろう」と話した。このような公開発言を一日で覆して比例政党を前面に出す場合逆風が吹くのは避けられない。これについてキム・ジョンミンは「名分は作れば良い。恐れる必要ない」と豪語した。有権者の記憶はいつでも再構成すればそれだけという傲慢が垣間見られる。ジョージ・オーウェルの小説『動物農場』で豚階級が犬と羊を動員して使った手法が下流階級の記憶をねつ造することだった。

5人組の対話の中には昨年12月汎与党4政党が追われるように合意して処理した3大悪法に関する話もある。今民主党の困難に陥る選挙法について「その時は高位公職者犯罪捜査処がかかっているから仕方なかった」というところだ。大統領の目の前に差し迫ってきた尹錫悦(ユン・ソクヨル)検察総長の青瓦台捜査を高位公職者犯罪捜査処法の通過で力を抜くために選挙法交渉を譲歩するほかはなかったという自白ではないのか。それなら真に卑劣な立法取り引きの犯罪だ。

586世代(60年代生まれで50代、80年代に大学に通った世代)には法や常識、国民を蔑視する文化が広まっている。自分たちの間で階級の良心、意識の啓蒙だと言い逃れたりする。だが、ただ遵法精神がないだけだ。顔色も変えずに嘘をつく。数日前、黄教安(ファン・ギョアン)未来統合党代表に会った文大統領は新型肺炎感染で世界2位国になった防疫の失敗について結局謝罪しなかった。

大統領も比例民主党を登場させて選挙で勝てば問題が済むと思うのだろうか。大統領の心をとらえているというもう一つの586世代のユン・ゴンヨン元国政企画状況室長も「すべての可能性を開けて判断しなければならない」と話した。比例衛星政党は小細工だ。政治で小さい技術にこだわったところ、大きな問題を逃がして滅びた大統領は数人もいる。

チョン・ヨンギ/中央日報コラムニスト



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