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2GBの映画を2秒でダウンロード…サムスン、米国で国内より3倍速い5G試演

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

サムスン電子は5G導入初期から米ベライゾンとの協業を続けている。[写真 サムスン電子米国ニュースルーム]

サムスンが米国1位の通信事業者ベライゾンと共同で現地で韓国国内より最大3倍速い第5世代(5G)移動通信サービスを具現した。28GHzなど超高周波帯域8つを束ねて通信速度を最大限に高めたという。28GHzは直進性が強くて電波速度が速いが、カバレッジが狭い。

◆サムスン、米国で28GHz基盤の5Gサービスの具現

サムスン電子の米国ニュースルームによると、サムスン電子ネットワーク事業部は27日(現地時間)、ベライゾン、クアルコム、モトローラと共同で米テキサス州で5Gネットワークで4.2Gbps(1秒あたりギガバイト)速度を具現する試験に成功した。4.2Gbpsは国内で使用する3.5GHz基盤の5Gダウンロード速度の最大値(1.33Gbps)の3倍を超える。HD級2ギガバイト(GB)映画を2秒後にダウンロードできる。


サムスン電子によると、今回の試演にはクアルコムの最新5Gモデムチップ「Snapdragon X5モデム-RFシステム」が搭載されたモトローラの5Gスマートフォンを使用した。通信装備とネットワークをそれぞれ担当したサムスン電子とベライゾンは28GHz帯「ミリ波(mmWave)」周波数8つを束ねる技術を通じて5G速度を高めた。

特にサムスン電子は無線通信ユニットとデジタル通信ユニットを結合した「28GHz帯域対応5G統合型基地局」をベライゾンに供給した。従来の通信装備と比較してはるかに小さく、街灯や建物の壁面など望む場所に自由に設置可能だ。

今回の試演に使われたミリ波の周波数は韓国で使用する3.5GHzに比べて速度は速いが、電波到達範囲が短いためネットワーク構築費用が多くかかる。大都市を中心に選別的に5Gの商用化に入った米国(ベライゾン・AT&T・T-モバイル・スプリント)の場合、シカゴなどからミリ波のサービスを始めた。

◆国内5Gは3.5GHz基盤、28GHz網は構築できず

米国とは違って韓国では現在ミリ波基盤の5G通信装備を使用していない。昨年4月に政府主導で全国単位の5G商用化を始めたが、個別通信事業者3カ所(SKテレコム、KT、LGユープラス)はすでに3.5GHz帯域の構築に10-12兆ウォンを投資した状況だ。短期間に全国単位の5Gサービスを進める過程でミリ波網構築は後回しにされた。

サムスン電子も最新作ギャラクシーS20の国内販売用にはミリ波用アンテナモジュールを搭載していない。このために米国で販売するギャラクシーS20プラスとウルトラより国内用はそれぞれ2グラム軽い。サムスン電子の関係者は「ミリ波は国別5Gネットワーク構築環境によってサービスするかどうかを決めるが、国内では現在、該当網の構築が遅くモジュール自体を搭載しない」と説明した。



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