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「コロナクルーズ」恐怖拡散…下船した1200人、世界へ散らばる(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
◆「狭苦しく、共用空間が多い船は感染病の伝播にこれ以上ない場所」

船内は感染病を広げる最適な環境というのが大多数の専門家の説明だ。クルーズ船の乗客は一定期間狭い空間で一緒に生活する。客室が違っても共用空間で食事をする時やトイレを使う時に接触しやすい。船内の廊下が非常に狭い点もウイルスが伝播しやすい要素だ。船が揺れれば感染者と接触する場合もあるからだ。

「手すり」や「ドアノブ」などもやはりウイルスを移す媒介体になりうる。感染者が手すりやドアノブに触れた後に別の人がまた触れることになれば感染の可能性が高くなる。米ホフストラ大学のジャン・ポール・ロドリーグ(Jean-Paul Rodrigue)教授は17日、フォーチュンとのインタビューで「クルーズ船は病気を広めるのに非常に危険な存在」と話した。「乗客があちこち歩き回り、同じ廊下を使って、同じドアノブや手すりを触るため」とその理由を説明した。


このような船の特性が新型コロナの感染方式と出会い、事態が大きくなったという分析が出ている。新型コロナの主な感染経路は「飛沫(唾のしぶき)」だ。感染者のくしゃみやせきから出る飛沫を他の人が吸入して感染する場合がある。そのため狭い空間による接触頻度の高い船内では、新型コロナが相対的に簡単に拡散することができる。

香港大学のベン・カウリング(Ben Cowling)疫学教授は17日、フォーチュンとのインタビューでクルーズ船「ウエステルダム」から下船して感染が確認された米国女性に対して「船に乗船する前に感染して潜伏期が長かった場合も考えられるが、船内で感染した可能性のほうが高いように思える」と話した。続いて「これはこの女性を感染させた人が少なくとも1人以上いたことを暗示している」と強調した。この船は香港から1日出発し、この女性が下船した後に感染が確認されたのは15日だった。

船内環境は以前から感染病を移す主な経路でみなされた。中世時代、黒死病(ペスト)の伝播にも船舶が大きな役割を果たしたといわれている。このため、専門家はクルーズ船から下船した乗客を地域保健当局が徹底的に検査し、隔離しなければならないという。


「コロナクルーズ」恐怖拡散…下船した1200人、世界へ散らばる(1)

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