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韓国専門家「クルーズ船感染者174人、日本の対応は理解しがたい」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
横浜港に停泊中のクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」で連日、新たな感染者が出ている。12日にも新たに39人の感染が確認され、感染者は計174人となった。クルーズ船内に隔離中の乗船者およそ3700人の不安はさらに強まっている。ここには韓国人14人も含まれている。しかし日本政府は感染拡大防止という理由で乗船者をそのまま船内に滞留させている。日本保健当局の措置は正しい方向なのだろうか。

海上クルーズ船は内部の構造上、感染病患者が増えやすい。狭くて閉鎖的な構造が感染拡大につながる可能性が高いという意味だ。狭い通路と客室、限られた移動ルート、乗客・乗員が集まる大衆利用施設などがウイルス露出に影響を及ぼす。嘉泉大学吉(キル)病院感染内科のオム・ジュンシク教授は「クルーズ船は内部が非常に狭く、乗客の動きを考慮すれば、感染者が通過しないところはないと思う」と語った。

このため国内専門家らは日本政府が取った一連の措置を理解しがたいと評価した。今後また新たに感染者が出てくる可能性が高いとみている。金宇柱(キム・ウジュ)高麗大九老(クロ)病院感染内科教授は「換気システムに問題があるはずで、隔離条件も良くないと考えらえる。乗客がストレスを感じるうえ栄養の供給も不足し、追加で感染者が出てくる可能性がある」と話した。


初期対応が不十分で問題が拡大したという指摘もある。オム・ジュンシク教授は「(日本政府が)当初、重く受け止めていなかったのではないかと思われる。(流行)初期に放置した中国武漢市と同じ過ちを犯したとみられる」とし「狭い空間で唾の飛沫や接触に多くの人が露出するが、露出状況に楽観的に対応したようだ」と述べた。世界保健機関(WHO)の統計ではクルーズ船の患者が日本でなく「その他」に含まれるが、最終責任は日本政府にあると見ることができる。

日本クルーズ船内にはまだ検査を受けていない人や検査の結果が出ていない人が多い。しかしこの人たちもほとんど患者と接触した可能性が高い。クルーズ旅行の特性上、高齢者や持病がある人など高危険群が多く、患者のうち死者が出る確率も排除できない。

専門家らはさらに徹底的な隔離でクルーズ船内部の交差感染を防ぐべきだと強調した。金宇柱教授は「同じクルーズ船に隔離するとしても現実的に完ぺきな隔離は難しい。1人1室で隔離をしたり下船後の自宅隔離など安全な措置を取ってお互い交わらないようにする必要がある」と指摘した。

ただ、現実的に数千人を一度に隔離するのは容易でない。オム・ジュンシク教授は「(隔離者を)まともに処理するのが容易でないことは十分に理解できる。一度に3000人以上を隔離できる適当な施設もないうえ、管理者の準備にもかなり多くの時間がかかるはずだ。日本人を自宅隔離すれば日本全国に散らばって過ごすことになるが、どのように搬送するのかが問題であり、外国人の隔離も容易でない」とし「総体的な難局であり、解決策を見いだすのが難しい」と述べた。

このため韓国人乗客14人を搬送して国内に連れてくるべきだという主張も出ている。オム教授は「今後、患者がさらに増える可能性が高い。(クルーズ船から)自国国民を搬送するという国があれば速やかに送還させるべきだと考える。それから残った人たちをどうするかを決めなければいけない」と話した。

外交部のカン・ヒョンシク海外安全管理企画官は12日の定例記者会見で、「差し迫った危険が現在のところないため(船内の韓国人)乗客の(搬送)要請がなかったと把握している。14人の中には韓国に縁故がない人も多い」とし「我々の国民状況、他国の対応動向、日本政府の対応動向を総合的に見ながら、どう助けるかを多角的に検討している」と述べた。韓国政府としてはまだ具体的な搬送の準備に入るのは難しいという意味と解釈される。



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