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英BBC「『パラサイト 半地下の家族』はフィクションだが「半地下」は現実…南北対立の産物」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

映画『パラサイト 半地下の家族』のワンシーン[写真 CJエンターテイメント]

第92回アカデミー授賞式を席巻したポン・ジュノ監督の映画『パラサイト 半地下の家族』の背景となっている「半地下」が海外メディアから注目されている。

英国放送BBCは10日(現地時間)、「ソウルの半地下に住む本当の人々」という記事で、ソウルの半地下に居住している人々のインタビューと彼らの家の内部の写真を公開した。

BBCは「映画『パラサイト 半地下の家族』はフィクションだが、半地下はそうではない。ソウルには数千人もの人々が半地下に住んでいる」と伝えた。


半地下に住んでいるAさんはBBCに「半地下は光がほとんど入らず、植物が育ちにくい。他人が窓から家の中を見ることができ、10代達は時々その前でタバコを吸うこともある。夏は湿気に苦しみカビが育ちやすく、トイレの天井はとても低くてかがまなければならない」と吐露した。

しかし、Aさんは「もう半地下に慣れた」と話した。Aさんは「私はお金を節約するために半地下を選択し、多くの貯金をしている。しかし、人々が私を憐れむのは止めようがない。私は半地下が貧困を象徴していると考える」と述べた。

別の半地下居住者Bさんは「経済性と空間のために半地下を選択した。半地下に移動してから映画『パラサイト 半地下の家族』を見た。映画を見た後、アパートをあちこち修繕するようになった。私は他の人に同情されたくない」と述べた。

BBCは半地下が韓国の建築で偶然できたものではなく、南北対立の歴史」が起源だと説明した。

BBCによると、1968年に北朝鮮の青瓦台(チョンワデ、大統領府)襲撃事件などをきっかけに高まった南北間の緊張の中で、韓国政府が1970年に建築法を改正し、国家非常事態時にすべての新築低層マンションの地下を避難用シェルターとして使用することを義務付けた。このような半地下を賃貸にすることは違法だったが、1980年代に住宅危機が訪れ、政府はこの空間を居住施設とすることを合法化した。



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