米陸軍がリトアニアに保管中のM1エイブラムスやM2ブラッドレー歩兵戦闘車など機甲装備。[写真 米陸軍]
「ディフェンダー2020」は1991年に冷戦が終わった後、欧州で初めて実施される大規模連合訓練。米陸軍だけでも2万人が米本土から欧州に渡り、NATO(北大西洋条約機構)を中心とする欧州17カ国の兵力と共に訓練を実施する。冷戦当時にソ連の侵攻から欧州を守る力量を高めた連合訓練リフォージャー(Reforger)に匹敵する規模だ。米国は「ディフェンダー2020」を通じて、ロシアが欧州を相手に軍事行動をする場合、現在の兵力と装備で防御が可能かどうかを点検する方針だ。
「ディフェンダー2020」の訓練場所はドイツ、ポーランド、バルト3国などで、期間は4-5月。計2万台ほどの各種装備が米本土から欧州に移される。このためにすでに輸送作業に入り、移動だけで2カ月間ほどかかる。2-7月間ほど米本土の主要機甲部隊が米本土を空けるということだ。今年上半期に米陸軍は力量を欧州に集中するため、韓国と連合訓練をする余裕はないという意味でもある。
実際、昨年末に米陸軍が明らかにした大規模な野外機動訓練(FTX)計画からは韓国が抜けた。韓米は毎年春、野外機動訓練「トクスリ訓練(FE)」を行っていたが、2018年3月にこれを廃止した。米朝非核化交渉を考慮し、北朝鮮を刺激する大規模な訓練をなくしたのだ。韓米は今年も韓半島(朝鮮半島)では最大大隊級規模の連合訓練を継続する。
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