フランス系ファッショングループの韓国法人である「ＬＶＭＨコリア」は３、４日の両日、ソウル清潭洞（チョンダムドン）本社で顧客限定ファッションショーを開いた。

同社ブランドのルイ・ヴィトン製品を多く購入する顧客のなかから５、６人だけを招待、「ＶＩＰのためのファッションショー」を行ったのだ。

招待された顧客らは、モデルが身につけた衣装をじかに触る特別サービスを受けながら、製品を購入した。　


同社は、こうしたファッションショーを１回開くと、数千万ウォンから数億ウォンの売り上げをあげられるとしている。

ある関係者は「海外有名ブランドがＶＩＰの中から、さらにトップレベルの顧客を獲得するため、マーケティング活動を強化している」と話す。ブランド同士で共同マーケティング活動を行うケースも相次いでいる。

最高級ブランドを保有する企業同士が、共同で販売促進イベントを繰り広げる提携マーケティングも拡大する傾向にある。三星（サムソン）電子と現代（ヒョンデ）自動車は、先月１１日から３０日間、５５インチのＰＡＶＶプロジェクションテレビ（三星）かニューグレンジャーＸＧ－Ｒ２５（現代）を購入する顧客の中から、抽選で相手企業の製品を与えるイベントを行った。

三星電子の関係者は「イベントに出品した２製品どちらも、両社のトップブランドであるだけに、最高級ブランド間の戦略的提携を通じ、相乗効果をあげることができた」と説明した。　　　　

ボルボ自動車とフィリップス電子も２月の１カ月間、ボルボＳ８０Ｔ６を購入すると、１０００万ウォンを超えるフィリップス電子の最高級ホームシアターシステムを無料で提供する共同マーケティングを行った。

ボルボの関係者は「欧州でトップブランドに挙げられる両社のモデルで共同マーケティングを行い、オフシーズンの２月１カ月でＳ８０Ｔ６モデルを１０台以上販売する成果をあげた」と話した。

このようにブランド間の共同マーケティングが活発な理由は、高所得層が増加していることに加え、消費パターンが急速に高級化しつつあり、一般企業が高価なブランドとサービスの生産・販売比重を大きく増やしているためだ。