１５日午前、金海（キムヘ）空港付近の山に墜落した中国国際航空１２９便（ボーイング７６７型機）の事故は、これまでの航空機墜落に比べ生存者が非常に多く、その原因に関心が集まっている。

生存者が全搭乗員１６６人の約３０％にあたる５０人以上にのぼっているからだ。搭乗員２５４人のうち２２９人が命を落とした１９９７年の大韓航空機のグアム墜落事故に比べると、生存率が非常に高い。


専門家らは、事故機が着陸のためムルボン山の周囲を旋回していたところ、尾翼から山に斜めにぶつかった後、機体が覆い茂った木々の上に滑るように落ち、衝撃が緩和されたため生存者が多数にのぼったと分析している。


事故当時の航空機の速度などからすると、尾翼部分がまず山にぶつかり、その後、機体が木々の上で３回ほど大きく跳ね、衝撃が緩和したと見られる。

覆い茂った木々が衝撃吸収の役割を果たしたという分析だ。

現場の事故調査メンバーも、機体前部の操縦席が比較的良好だったことも、こうした分析を裏付けると話している。

事故機前部の搭乗者に生存者が多かったことも、機体の尾翼部分から山にぶつかり数回跳ねた際、衝撃が緩和されたうえ、墜落直後の炎上が機体の後部から発生したためと分析された。

一方、警察当局は、管制塔と交信していた操縦士が突然正面に現れた山を避けるため機体を急上昇させようとして事故が起きた可能性についても捜査している。