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ゴーン「ルパン」に恥をかいた日本…GPS付着し、逃走罪も適用へ

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

カルロス・ゴーン前日産自動車会長。[中央フォト]

日産自動車のカルロス・ゴーン前会長の奇想天外な逃走劇に恥をかかされた日本が今になって「保釈期間中の被告」に対する監視強化に出た。あとの祭りだ。

7日、読売新聞によると、法務省は保釈中の被告が逃走するケースが相次いでいることを勘案し、関連対策を強化することにした。法務省は早ければ来月、法相の諮問機構「法制審議会議」を開き、関連法の改正問題を議論する。

まず、現在は刑務所などから逃走した場合、「1年以下の懲役刑に処することができる」という逃走罪の適用範囲を「保釈中の被疑者の逃走」に拡大する方案も扱われるものとみられる。今は裁判所から証人として呼び出しを受けたのに出頭しなかった場合、1年以下の懲役刑に処することができるが、この条項は保釈中の被告には適用されていない。保釈中の被告にも同じ罰則が適用される方向で刑事訴訟法の改正が行われるだろうと同紙は予想した。同紙は「(ゴーン氏のようなケースを防ぐためには)全地球測位システム(GPS)の端末を装着させ、保釈後の動向監視を強化すべきだとの指摘もあり、こうした課題も法制審で議論されるとみられる」とした。


ゴーン氏以外にも、日本では昨年6月に保釈中に実刑を言い渡された被告が、判決執行のためにやってきた検察関係者に対して凶器を振り回して逃走する事件も発生した。

一方、日本検察と警察が防犯カメラに基づいて動線を逆追跡するいわゆる「リレー方式」の捜査を進めながらゴーン氏の逃走ルートがさらに明るみになりつつある。日本メディアの報道によると、先月29日午後2時30分ごろ、東京港区の自宅を単独で後にしたゴーン氏はタクシーに乗って800メートルほど離れた六本木の高級ホテルに立ち寄った。ここでゴーン氏は逃走劇の協力者とみられる米国人2人と合流した。彼ら3人は午後4時30分ごろに品川駅で新幹線に乗って新大阪駅に移動した後、午後8時30分ごろには関西空港付近の高級ホテルに到着した。しかし2時間後、米国人2人がホテルを出る時にゴーン氏の姿はなかった。この米国人は代わりにそれぞれ大きな箱を積んだ車輪付きの荷台(運搬器具)を押しながら出てきて、その後タクシーに乗って関西空港に移動した。ゴーン氏はこのボックスの中に体を隠した後、手荷物に対するエックス線検査を受けずにプライベートジェット機に乗ったとみられる。

米国ウォール・ストリート・ジャーナルは「ゴーン氏は音響機器用ボックスに隠れ、もう一つのボックスにはスピーカーが入っていた」と報じていた。

同紙は「ゴーン氏を支援するチームは複数の国籍を持つ10~15人で構成され、日本を20回以上訪問して10カ所以上の空港を前もって下見していた」と伝えた。続いて「関西空港のプライベートジェット機専用施設の場合、飛行機到着時を除けばほぼ人がおらず、大きな貨物の場合、エックス線検査が行われない点に着眼してこの空港を選んだ」とした。

日本国内ではゴーン氏の奇想天外な逃走劇に対して「(人気漫画シリーズの)ルパン三世のようだ」(TBSアナウンサーの安住紳一郎)という反応が出ている。



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