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【時視各角】文在寅政府のマジノ線(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
「彼我の区分をしなければならない」。

相手側と味方を区分せよ。相手方側は悪で、味方は善だ。相手側が犯した金品授受は怒るべき「事件」であり、味方の金品授受は仕方ない「事故」だった。任期序盤、青瓦台の警戒心がこのような陣営論理によって崩れたのだろうか。いかなる説明でも揺れない事実は/朴槿恵政府に対する積弊清算が進められていた2017年/青瓦台で/公職者の金品授受問題に対して/公式の「不正通知」や懲戒要求なしに/辞表受理で監察の手続きを中断させたということだ。

青瓦台が特別監察をする理由は何か。民情首席の地位はどのような席なのか。政府部署の監察機能が内部の圧力と外部の請託によってまともに作動できないから青瓦台が特別監察をするのだ。民情首席の役割は外圧を防ぐことだ。チョ・グク当時民情首席側では「秘書官会議で決定された事案」というが、決定権はあくまでも首席にある。もし民情首席室が外部の圧力によって監察を中断したのが事実なら不正腐敗に最も激しく対抗すべき国家機関が組織の論理に捕らわれたのではないのか。


「検察が古い事件を冷蔵庫から物を取り出すかのように自分の好みによって捜査して起訴する」。(キム・ナムグク弁護士、11月30日ろうそく文化祭)100%同意する。だが、検察の誤りが青瓦台の誤りを正当化することはできない。これは個人の職権乱用や被疑事実の公表で止まる問題でない。政権の道徳性がかかっている問題だ。

昨日、文大統領は首席・補佐官会議で国会が順調に進まないことを強く叱責した。「民生より政争を前面に出して国民より党利党略を…」。青瓦台の疑惑に対する言及は一言もなかった。大統領が沈黙する問題ではない。青瓦台責任者に徹底的な真相究明を指示すべきだ。そうしなければしっかりと対応することができない。

文大統領は就任式で「機会は平等で、過程は公正で、結果は正しいだろう」と述べた。「機会の平等」と「過程の公正」は難しくても「結果の正義」は必ず守られなければならない。正義は「彼我」を区分しない。それがこの政府が歯をくいしばって最後まで守るべきマジノ線だ。

クォン・ソクチョン/論説委員


【時視各角】文在寅政府のマジノ線(1)

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