昨年8月に撮影された衛星写真には海へ向かって埠頭に停泊している大型艦艇の数が大きく増え(左側円内)、海軍艦艇の修理のための上架と軍テントまたは行政施設と推定される建物(右下)を新設したことがわかった。[グーグルアース キャプチャー]
韓国政府当局者は26日、「金正恩(キム・ジョンウン)北朝鮮国務委員長が先月23日に金剛山地域内の南側施設をすべて撤去するよう指示したが、この指示に先立ちすでに後方に引っ込めていた艦艇を長箭港に再び前線配備しており、観光用遊覧船停泊のために建設した埠頭の向かい側には上架(艦艇を持ち上げて修理する陸上施設)まで設置した」と明らかにした。同当局者は「2008年に金剛山観光が中断されてから時々空気浮揚艇と潜水艦が長箭港で目撃されたことがあったが、2~3年前からは長箭港に新しい建物が作られ、艦艇を事実上常時配備する動きがある」とも明らかにした。
中央日報が衛星写真提供業者であるグーグルアースの写真を分析した結果、2018年8月の場合、長箭港の艦艇用埠頭には2010年にはなかった建物が建てられており、陸上には上架を設置し複数の艦艇を上げている。また、数隻の大型艦艇を埠頭に停泊させていたが、艦艇の艦首を海側へ向け緊急出動に備える方式で配備した。
元海軍将軍は「一般的に艦艇を埠頭に停泊させる時は船の側面が埠頭に付くようにし、その横に艦艇を複数隻重ねて停泊させる。しかし緊急出港が必要な基地では艦艇がすぐに海に出港できるよう艦艇の前部を海側へ向けるようにした」と話した。
◇長箭港、金剛山観光前には潜水艦基地
彼は「長箭港の艦艇がすべて緊急出港形態になっている点は北朝鮮がこの地域を最前方海軍基地に再び転換しているという証拠」と説明した。
金剛山観光の主幹会社である現代は草創期に観光客輸送のため束草(ソクチョ)~長箭港航路に最大4隻の遊覧船を投じ、遊覧船停泊のため北朝鮮の海軍基地の向かい側に埠頭と出入事務所施設を建設した。
当時北朝鮮は各種艦艇と施設の露出を懸念し、長箭港から直線距離で北側7キロメートル後方のナムエ港などに戦力を移した。長箭港には歩哨兵力程度だけ残した。
北朝鮮は残した施設を観光客が撮影した場合に100ドルの罰金を課した。2008年に観光客のパク・ワンジャさんが北朝鮮軍の銃撃で殺害された所は長箭港の近くだ。
潜水艦船団長を務めた韓国国防安保フォーラムのムン・グンシク対外協力局長は「長箭港は海上北方限界線から10キロメートルほど離れた軍事的要衝地のため北朝鮮はこれまで金剛山観光が始まる前に長箭港を潜水艦の前進基地として使ってきた」と説明した。
当局は北朝鮮が金剛山観光を再開しても元山(ウォンサン)空港を使い、長箭港にこれ以上遊覧船が出入りしないようにするという計画を立てたと把握している。
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