100分間で予定されていた国民との対話は15分を超過した。300人パネルの中で発言権を得られなかった人々が席から立って「要約してきたが(発言権がほしい」と声を高めた。司会を務めた歌手のペ・チョルスさんが「このような司会は初めてだが、3年は老いたようだ」と話した。
19日、文在寅(ムン・ジェイン)大統領が出演したテレビ番組『国民が問う、2019国民との対話』の風景だ。原形で座った国民パネルの間で入場した文大統領はパネルに向かって「一つの小さい大韓民国だと考える。おそらくどれほど言いたいことが多いだろうか。今日傾聴する時間にしたい」とした。この日、文大統領の濃い色のスーツと青色のネクタイは国民に信頼感を与える一方、自信を強調したものという。左側の胸には「韓・ASEAN特別首脳会議」バッジをつけた。
初めての雰囲気は和気あいあいだった。文大統領が入場する時、英国出身ロックグループであるビートルズの『All you need is love』という曲が流れた。文大統領と同じ年でこの日に司会を務めたラジオDJ兼歌手のペ・チョルスさんが選んだ曲だ。
この日、生放送で文大統領が答えた質問は計22件。オンラインで受け付けた質問を含んで募兵制、検察改革、不動産、南北問題、差別問題などが網羅された。ペさんは初めての質問の指名権を文大統領に渡した。
文大統領が指名した初めての質問者は9月忠南牙山(チュンナム・アサン)のある子供保護区域で息子のキム・ミンシク君(9)を失った親だった。特定パネルに時間がかかり過ぎて混雑した姿が演出された。文大統領の自伝『運命』を手にした傍聴客が検察改革関連質問を4分近く続けると補助MCであるホ・イル・アナウンサーが制止したりもした。自身を日雇い労働者だと紹介した市民が自身の苦情を長時間説明すると他の傍聴客が「どうせなら減らしましょう」として声を高めた。
質問権を得るための競争が過熱されると、ペさんが雰囲気転換のために文大統領に「怒る姿を見たことがない。どのようにストレスを解くのか」と冗談を言った。文大統領は「公的なことに腹が立つ時が多い。だが、怒りを思いのままに表現できないからさらにストレスを受ける」といって客席から笑いを誘った。
文大統領は最後の発言で「私たちは正しい方向を設定して基盤を築き、いよいよそれが芽生えて成果が現れている」として「任期後半期にも同じ方向で努力を続けて私たちが望む国を作ることができるという確実な信頼を与えていく」と話した。
この日の生放送をめぐり、一部では「ファンミーティングを彷彿とさせた」「地上波テレビの午前芸能番組を見るようだ」という評価も出てきた。特に、最低賃金の引き上げや週52時間勤務制、検察改革などに文大統領の回答だけを聞いて追加質問や反論が続かず深層対話が難しかった。多文化家族と脱北民は質疑応答というよりは厳しい状況に対する関心を促す水準にとどまった。反面、世論の関心が高く文大統領にとって困難な質問になり得る韓米同盟など外交懸案は出てこなかった。結局、司会者がオンライン質問で間接的に尋ねて文大統領の回答を聞くことに代わった。
これに関連して政界のある関係者は「前回、KBSで行った対談番組は記者が圧縮的に精製された質問をして追加質問を続けていったので集中度が高かった」として「大統領が100分という時間を割いたことを考えると多少残念に思われた」と話した。
19日、文在寅(ムン・ジェイン)大統領が出演したテレビ番組『国民が問う、2019国民との対話』の風景だ。原形で座った国民パネルの間で入場した文大統領はパネルに向かって「一つの小さい大韓民国だと考える。おそらくどれほど言いたいことが多いだろうか。今日傾聴する時間にしたい」とした。この日、文大統領の濃い色のスーツと青色のネクタイは国民に信頼感を与える一方、自信を強調したものという。左側の胸には「韓・ASEAN特別首脳会議」バッジをつけた。
初めての雰囲気は和気あいあいだった。文大統領が入場する時、英国出身ロックグループであるビートルズの『All you need is love』という曲が流れた。文大統領と同じ年でこの日に司会を務めたラジオDJ兼歌手のペ・チョルスさんが選んだ曲だ。
この日、生放送で文大統領が答えた質問は計22件。オンラインで受け付けた質問を含んで募兵制、検察改革、不動産、南北問題、差別問題などが網羅された。ペさんは初めての質問の指名権を文大統領に渡した。
文大統領が指名した初めての質問者は9月忠南牙山(チュンナム・アサン)のある子供保護区域で息子のキム・ミンシク君(9)を失った親だった。特定パネルに時間がかかり過ぎて混雑した姿が演出された。文大統領の自伝『運命』を手にした傍聴客が検察改革関連質問を4分近く続けると補助MCであるホ・イル・アナウンサーが制止したりもした。自身を日雇い労働者だと紹介した市民が自身の苦情を長時間説明すると他の傍聴客が「どうせなら減らしましょう」として声を高めた。
質問権を得るための競争が過熱されると、ペさんが雰囲気転換のために文大統領に「怒る姿を見たことがない。どのようにストレスを解くのか」と冗談を言った。文大統領は「公的なことに腹が立つ時が多い。だが、怒りを思いのままに表現できないからさらにストレスを受ける」といって客席から笑いを誘った。
文大統領は最後の発言で「私たちは正しい方向を設定して基盤を築き、いよいよそれが芽生えて成果が現れている」として「任期後半期にも同じ方向で努力を続けて私たちが望む国を作ることができるという確実な信頼を与えていく」と話した。
この日の生放送をめぐり、一部では「ファンミーティングを彷彿とさせた」「地上波テレビの午前芸能番組を見るようだ」という評価も出てきた。特に、最低賃金の引き上げや週52時間勤務制、検察改革などに文大統領の回答だけを聞いて追加質問や反論が続かず深層対話が難しかった。多文化家族と脱北民は質疑応答というよりは厳しい状況に対する関心を促す水準にとどまった。反面、世論の関心が高く文大統領にとって困難な質問になり得る韓米同盟など外交懸案は出てこなかった。結局、司会者がオンライン質問で間接的に尋ねて文大統領の回答を聞くことに代わった。
これに関連して政界のある関係者は「前回、KBSで行った対談番組は記者が圧縮的に精製された質問をして追加質問を続けていったので集中度が高かった」として「大統領が100分という時間を割いたことを考えると多少残念に思われた」と話した。
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