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ヒートテック10万枚無料イベントに…「ユニクロ不買」も客は増加=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

15日昼、ソウル江西区のユニクロ店のレジに客が並んでいる。店内には約50人の客が入っていた。 ナム・グンミン記者

「ヒートテック(保温肌着)の謝恩品を受けるには朝から来られなければいけません。オープン後すぐになくなります」(ソウル江西区Aユニクロ店の関係者)

15日昼、ソウル江西区(カンソグ)のユニクロ店には約50人の客が入っていた。平日の昼の時間だが、5つのレジは決済する客の列ができていた。「ヒートテック10万枚無料提供」イベントの初日だった。

ユニクロは割引イベント「冬の感謝祭」を15日から開始すると伝えていた。定期的なイベントだが、人気商品のヒートテック10万枚を無料で贈呈するという点が注目を集めた。購買金額制限もない「無条件贈呈」だ。


◆「肌着で不買運動を乗り越えようと?」 反感相変わらず

破格的なプロモーションに対し、オンライン上では「ボイコットジャパン」を乗り越えようとする動きという反応が出てきた。あるオンラインコミュニティーでは、今回のイベントを知らせる掲示物に「物議をかもしておきながらこれでイメージが良くなるだろうか」 「これで行って買えば日本の放送で嘲弄される」などの否定的なコメントが続いた。

無条件無料だが、色とサイズを消費者が選べないという条件への批判もあった。あるネットユーザーは「サイズがランダム(任意)なら残り物のサイズを何でも配るのではないのか。売れないサイズを処理するようだ」と指摘した。ユニクロ関係者は「XLやSのように客が着ることはできないサイズなら変えている」と説明した。

◆贈呈イベントは大反響

オンラインでは批判が多かったが、売り場では客が確実に増えた。この日、Aユニクロ店が準備したヒートテック約100着はオープンして間もなくすべて贈呈された。ユニクロ店の関係者は「午前10時30分にオープンする前から列ができて、オープン後すぐに贈呈品がなくなった」と伝えた。

服を購入した50代の女性は「寒くなるたびに冬服を買いに来る」とし「どうせならイベントをする時に安く買いたい」と話した。客からイベントに関する問い合わせが続くと、店内放送で謝恩品に関する説明が繰り返された。

Aユニクロ店付近の商人は「もともとユニクロは冬に客が多いが、今年も先月から増え始めた」とし「今日は朝から人が集まっていた」と話した。ユニクロはオンラインでも割引イベント中で、店に入ることに負担を感じている客が集まっている。

昨年夏に始まった不買運動でユニクロは韓国での売り上げに大きい打撃を受けたが、この数カ月間は新しいヒートテックなど人気商品のイベントが続き、売上高が反騰したという。衣類業界の関係者は「ヒートテックやベストなどは人気があり、ある程度は売り上げが回復するだろう」と語った。

不買運動の熱気が冷めるかもしれないという声も出ている。大学生のパクさん(23)は「割引でもなく無料ならまた人が集まるのでは」とし「こうなれば結局はボイコット運動の熱気が冷めるしかないと思う」と話した。

不買心理を刺激する変数が浮上する可能性は残っている。先月、ユニクロ広告の「80年以上も前のことなど覚えていない」という字幕が慰安婦被害者を冒とくしたという批判を受けた。会社員のチェさん(30)は「ユニクロが不買運動の象徴になり、買って着ることに負担を感じる」とし「韓日関係が解決しない限り他のブランドを利用する考え」と語った。



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