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安倍氏の私学不正を批判した日本映画『新聞記者』…「文大統領も見てほしい」(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

日本映画『新聞記者』に主人公として出演したシム・ウンギョン。[写真 The coup]

--監督はプロデューサーの演出提案を2回断って、結局監督職を引き受けることになったとのことだが。

藤井監督(以下、監督):「私が2回も断った理由は、個人的に政治に全く関心なく、ニュースはインターネットで接することがほとんどで紙の新聞というものをまともに読んだことがないためだ。ところが河村プロデューサーが、だからこそより一層私たちの世代(監督は1986年生まれ)の人々がこの映画を見れるように作らなければならないとおっしゃったし、政治に興味のない人間がどのように今の政治を表現するのか悩んでみるべきだとおっしゃられた。このような説得で演出オファーを受け入れることになった」

--紙の新聞を読んだことのない世代として今回の映画を作ってみた感想は。


監督:「映画を作るにあたり、まず新聞記者という職業を調べた。さまざまな記者に会って取材する中で、彼らの中に言語に対する信頼と疑いが同時に存在するということを知った。この映画のクライマックスは、彼らが考えた文字が一つの集合体として印刷されて配達され、国民に届く場面だ。記者が(自ら)信じて書いた言語に対し、私たちはどのように『客観的に』受け入れるだろうか。この映画の本質であり、私が今回の作品をして最も大きく変わった部分だ」

プロデューサー:「日本では国民が新聞を読まないことが政権として非常にうれしいことになっている。新聞を読まないことは、結局、政治に興味がないということだからだ。再び新聞が読まれ、人々が政治に興味を持つようになり、それが民主主義を守って行く基盤になるよう願っている」

--現場でシム・ウンギョンの演技はどうだったか。

監督:「日本と韓国の映画づくりのシステムをシム・ウンギョン氏ではずいぶん違うように感じたようだ。彼女によると、韓国ではおよそ3カ月程度、ゆっくり時間持って映画を撮影したそうだ。日本では1カ月も経たないうちに、短期間で撮影を終わらせなければならない場合が多い。それでもシム氏は日本語という高いハードルを越えて非常に素晴らしい表現を見せた。吉岡が悪夢を見て目を開く場面の演技が最も印象的だった。驚いて目覚めたりといったドラマチックな表現の代わりに、涙を流すことによって夢と現実を自然につないで表現したことはシム氏のアイデアだった。日本でそのような形で演技できる女優は多くないと思う」

--韓日関係が悪化した中で海外では初めて韓国で映画を公開することになった。韓国観客にはどのように見てほしいか。

監督:「監督としては海外公開を決める権限がないので、単に韓国公開そのものがうれしい。最近、韓国映画『国家が破産する日』を見て非常に印象的だった。真実と現実に関して語る大きな力がある映画だった。そのような映画を作った韓国で私の映画が公開されることは非常に光栄だと考える」

プロデューサー:「政権間の対立と国民間の対立は別物だと考える。文化は個人と個人が会って、どういうふうに互いに向き合うかの問題だ。また、メディアと政治の関係はこの数年間、世界的な話題だ。そのため、このような難しい状況で公開されることに意味があると考える。日本では安倍首相が見てほしいと繰り返し話したが、文在寅(ムン・ジェイン)大統領にも必ず見ていただきたい」


安倍氏の私学不正を批判した日本映画『新聞記者』…「文大統領も見てほしい」(1)

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