「始まりは安倍政権の加計学園私学不正事件が明るみになったときからだった。今まで長く政治を見てきたが、今の事態はあまりにも非正常的という考えが今回の映画制作の出発点だった」
17日に韓国で公開される日本の社会告発映画『新聞記者』(監督・藤井道人)を作った河村光庸プロデューサーの言葉だ。同作は日本社会を衝撃に陥れた匿名のリークと高位官僚の釈然としない自殺、政権がねつ造したフェイクニュースの中から真実を掴みだそうとする若手新聞記者の旅程を描いている。
実際、東京新聞社会部記者の望月衣塑子氏の同名著書に基づき、藤井道人監督が直接脚本に参加した。
望月記者をモデルにした映画の中で、東都新聞社会部記者吉岡エリカ役は韓国女優シム・ウンギョンが務めて100%日本語のセリフを演じきった。
6月に同作が公開された日本では、『アラジン』『トイ ストーリー4』『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』などハリウッドの大作が並ぶボックスオフィスで143館という少ない上映館から始まったにもかかわらず大きな反響を呼び、損益分岐点をはるかに超えた。全国上映12館だけ残したこれまでの観客数は46万5000人で、興行収入は5億7000万円に達する。
韓国で海外初の公開を控えて来韓した河村プロデューサーと藤井監督と15日、ソウル狎鴎亭(アックジョン)CGV劇場で開かれた記者会見で会った。映画の内容上、日本の現政権に対するやや敏感な質問も出てきたが、2人の返事はよどみなかった。同作の企画から関わっている河村プロデューサーは、映画会社との事前インタビューで政権に反する内容を制作しながらぶつかった困難について「制作を依頼したいくつかの映画会社は放送局との関係維持のために参加を拒むこともあった。現政権と放送局の癒着関係を実感した瞬間だった」と説明した。次は記者会見の一問一答。
--今回の映画を制作しながら見えない圧力を感じたとのことだが、日本の女優ではなくシム・ウンギョンをキャスティングしたところにもそうした点が影響を及ぼしたのか。
河村プロデューサー(以下、プロデューサー):「シム・ウンギョン氏をキャスティングしたのは個人的に大好きな女優だからだ。シム氏は日本の活動を始めながら会社に挨拶しに来たこともある。シム氏の知的な面、(作品で表現してきた)さまざまなアイデンティティが真実を追求するキャラクターにぴったりだと考えた。日本の女優がことごとく断ってやむを得ずシム・ウンギョン氏を前に出すことになったといううわさは事実ではない。日本の女優には全く出演オファーをしなかった」
--実存する記者、望月衣塑子氏をモデルにしたとのことだが。
プロデューサー:「望月氏が書いた同名の著書からインスピレーションを受けてこの映画を作った。日本には『記者クラブ』というものがある。ここに所属する記者は官房長官の記者懇談に出席できるが、このような記者会見では日本政権が困るような質問はほとんど出てこない。特に最近4~5年間はそのような質問が全くなかった。このような雰囲気で官房長官に果敢に質問する人は記者の間から嫌われて孤立することになるが、望月記者のそのような(果敢に質問する)姿を見て、これこそ真の記者の姿だと考えて映画を作ることになった」
安倍氏の私学不正を批判した日本映画『新聞記者』…「文大統領も見てほしい」(2)
17日に韓国で公開される日本の社会告発映画『新聞記者』(監督・藤井道人)を作った河村光庸プロデューサーの言葉だ。同作は日本社会を衝撃に陥れた匿名のリークと高位官僚の釈然としない自殺、政権がねつ造したフェイクニュースの中から真実を掴みだそうとする若手新聞記者の旅程を描いている。
実際、東京新聞社会部記者の望月衣塑子氏の同名著書に基づき、藤井道人監督が直接脚本に参加した。
望月記者をモデルにした映画の中で、東都新聞社会部記者吉岡エリカ役は韓国女優シム・ウンギョンが務めて100%日本語のセリフを演じきった。
6月に同作が公開された日本では、『アラジン』『トイ ストーリー4』『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』などハリウッドの大作が並ぶボックスオフィスで143館という少ない上映館から始まったにもかかわらず大きな反響を呼び、損益分岐点をはるかに超えた。全国上映12館だけ残したこれまでの観客数は46万5000人で、興行収入は5億7000万円に達する。
韓国で海外初の公開を控えて来韓した河村プロデューサーと藤井監督と15日、ソウル狎鴎亭(アックジョン)CGV劇場で開かれた記者会見で会った。映画の内容上、日本の現政権に対するやや敏感な質問も出てきたが、2人の返事はよどみなかった。同作の企画から関わっている河村プロデューサーは、映画会社との事前インタビューで政権に反する内容を制作しながらぶつかった困難について「制作を依頼したいくつかの映画会社は放送局との関係維持のために参加を拒むこともあった。現政権と放送局の癒着関係を実感した瞬間だった」と説明した。次は記者会見の一問一答。
--今回の映画を制作しながら見えない圧力を感じたとのことだが、日本の女優ではなくシム・ウンギョンをキャスティングしたところにもそうした点が影響を及ぼしたのか。
河村プロデューサー(以下、プロデューサー):「シム・ウンギョン氏をキャスティングしたのは個人的に大好きな女優だからだ。シム氏は日本の活動を始めながら会社に挨拶しに来たこともある。シム氏の知的な面、(作品で表現してきた)さまざまなアイデンティティが真実を追求するキャラクターにぴったりだと考えた。日本の女優がことごとく断ってやむを得ずシム・ウンギョン氏を前に出すことになったといううわさは事実ではない。日本の女優には全く出演オファーをしなかった」
--実存する記者、望月衣塑子氏をモデルにしたとのことだが。
プロデューサー:「望月氏が書いた同名の著書からインスピレーションを受けてこの映画を作った。日本には『記者クラブ』というものがある。ここに所属する記者は官房長官の記者懇談に出席できるが、このような記者会見では日本政権が困るような質問はほとんど出てこない。特に最近4~5年間はそのような質問が全くなかった。このような雰囲気で官房長官に果敢に質問する人は記者の間から嫌われて孤立することになるが、望月記者のそのような(果敢に質問する)姿を見て、これこそ真の記者の姿だと考えて映画を作ることになった」
安倍氏の私学不正を批判した日本映画『新聞記者』…「文大統領も見てほしい」(2)
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