韓国に大きな被害をもたらしながら通過した台風18号「ミートク」によって14人が死亡・行方不明になった。今年に入り、台風によって発生した最も大きな人命被害だ。3日、中央災害安全対策本部(中対本)によると、2~3日の2日間、慶尚北道(キョンサンブクド)や釜山(プサン)・江原(カンウォン)などで10人が亡くなり4人が行方不明になったことが分かった。釜山では土砂崩れで一家3人を含め合計4人が生き埋めとなり、警察と消防当局が救助作業を行った。中対本は死亡者が最大14人に達すると推定している。死亡した人のほとんどは土砂の流出で住宅が崩壊したり急流に巻きこまれたりして事故に遭った。中対本など関係当局は500ミリ〔蔚珍(ウルチン)〕近い記録的な大雨で擁壁などの安全施設のない急斜面や傾斜面が崩れて被害が大きくなったと分析した。
この日午前9時5分ごろ、釜山市沙下区旧平洞(サハク・クピョンドン)のある山で土砂崩れが発生し、押し流されてきた土砂が近くの住宅や食堂を襲って一家3人を含む4人が生き埋めとなった。警察と消防当局・軍部隊などは600人余りの人材と30台余りの重装備を動員して捜索・救助作業を行い、午後4時ごろ食堂のオーナーとみられるペさん(65)を発見した。続いて午後6時ごろ、一家の1人であるクォンさん(75)が遺体で見つかった。
この野山一帯は山頂に予備軍訓練場が造成され、石炭がらが大量に埋め立てられた地形であることが分かった。土砂崩れが発生した旧平洞4-6番地の周辺は、山の頂上にある予備軍訓練場運動場の斜面から流れてきた黒い土砂で覆われた。この黒い土砂はまるで溶岩が流れ出て黒く固まる形状を連想させた。土砂は谷間に沿って約300メートルを下り、食堂や民家、近隣の工場建物などを襲った。近隣の住民はこの黒い土砂について、30年余り前に予備軍訓練場運動場を作るときに運動場の下に石炭がらを埋め立てたためだと話した。土砂が流れたと推定される予備軍訓練場運動場の斜面には、傾斜がかなりあったほうだが普段は擁壁など土砂崩れを防止する装置は設置されていなかったという。
◆台風18号の影響 風浪警報・津波注意報
慶尚北道ではこの台風で6人が亡くなり2人が行方不明となった。3日午前9時6分ごろ、慶尚北道蔚珍郡蔚珍邑のある住宅が崩壊してカンさん(67)とキムさん(62)夫婦が住宅に閉じ込められた。通報を受けて出動した119救助隊が2人を発見し、病院に搬送したが命を救えなかった。これに先立ち午前1時16分ごろ、浦項市北区杞北面大谷里(ポハンシ・プック・キブンミョン・テゴンニ)では住宅が倒壊してキムさん(72)・パクさん(69)夫婦が閉じ込められた。夫人のパクさんは救助されたが、キムさんは遺体のまま見つかった。同じ時間、盈徳郡丑山面(ヨンドクグン・チュクサンミョン)でも家が倒壊して50代女性が亡くなった。
この日午前0時ごろには浦項市興海邑(ホンヘウプ)でイさん(47)が急流に巻き込まれて亡くなったほか、前日の2日午後8時30分ごろ星州郡大家面(ソンジュグン・テガミョン)でもキムさん(76)が排水作業をしていたところ増水に足を取られて命を失った。
午前1時ごろ、江原道三陟市梧粉洞(サムチョクシ・オブンドン)では斜面の傾斜面の土砂が住宅を襲いながらキムさん(77)が亡くなった。警察と消防当局は家の壁が崩壊して、部屋で睡眠中だったキムさんがタンスの下敷きになって亡くなったと推定している。午後3時ごろ、江陵市玉渓面(カンヌンシ・オッケミョン)の渓谷では、中国人労働者とみられる40代男性が遺体のまま見つかった。
台風18号の余波で全国で418人余りの罹災民が発生して財産被害も相次いだ。中対本によると、今回の大雨で江原地域の罹災民273人が村会館や村役場などに避難した。増水によって住宅1015棟や商店街・工場24棟が浸水し、農耕地752カ所も水に浸かった。釜山圏の洛東江(ナクトンガン)では7年ぶりに洪水注意報が発令された。全国4万8700世帯余りが一時停電になり、住民が緊急復旧を訴えた。
この日午前9時5分ごろ、釜山市沙下区旧平洞(サハク・クピョンドン)のある山で土砂崩れが発生し、押し流されてきた土砂が近くの住宅や食堂を襲って一家3人を含む4人が生き埋めとなった。警察と消防当局・軍部隊などは600人余りの人材と30台余りの重装備を動員して捜索・救助作業を行い、午後4時ごろ食堂のオーナーとみられるペさん(65)を発見した。続いて午後6時ごろ、一家の1人であるクォンさん(75)が遺体で見つかった。
この野山一帯は山頂に予備軍訓練場が造成され、石炭がらが大量に埋め立てられた地形であることが分かった。土砂崩れが発生した旧平洞4-6番地の周辺は、山の頂上にある予備軍訓練場運動場の斜面から流れてきた黒い土砂で覆われた。この黒い土砂はまるで溶岩が流れ出て黒く固まる形状を連想させた。土砂は谷間に沿って約300メートルを下り、食堂や民家、近隣の工場建物などを襲った。近隣の住民はこの黒い土砂について、30年余り前に予備軍訓練場運動場を作るときに運動場の下に石炭がらを埋め立てたためだと話した。土砂が流れたと推定される予備軍訓練場運動場の斜面には、傾斜がかなりあったほうだが普段は擁壁など土砂崩れを防止する装置は設置されていなかったという。
◆台風18号の影響 風浪警報・津波注意報
慶尚北道ではこの台風で6人が亡くなり2人が行方不明となった。3日午前9時6分ごろ、慶尚北道蔚珍郡蔚珍邑のある住宅が崩壊してカンさん(67)とキムさん(62)夫婦が住宅に閉じ込められた。通報を受けて出動した119救助隊が2人を発見し、病院に搬送したが命を救えなかった。これに先立ち午前1時16分ごろ、浦項市北区杞北面大谷里(ポハンシ・プック・キブンミョン・テゴンニ)では住宅が倒壊してキムさん(72)・パクさん(69)夫婦が閉じ込められた。夫人のパクさんは救助されたが、キムさんは遺体のまま見つかった。同じ時間、盈徳郡丑山面(ヨンドクグン・チュクサンミョン)でも家が倒壊して50代女性が亡くなった。
この日午前0時ごろには浦項市興海邑(ホンヘウプ)でイさん(47)が急流に巻き込まれて亡くなったほか、前日の2日午後8時30分ごろ星州郡大家面(ソンジュグン・テガミョン)でもキムさん(76)が排水作業をしていたところ増水に足を取られて命を失った。
午前1時ごろ、江原道三陟市梧粉洞(サムチョクシ・オブンドン)では斜面の傾斜面の土砂が住宅を襲いながらキムさん(77)が亡くなった。警察と消防当局は家の壁が崩壊して、部屋で睡眠中だったキムさんがタンスの下敷きになって亡くなったと推定している。午後3時ごろ、江陵市玉渓面(カンヌンシ・オッケミョン)の渓谷では、中国人労働者とみられる40代男性が遺体のまま見つかった。
台風18号の余波で全国で418人余りの罹災民が発生して財産被害も相次いだ。中対本によると、今回の大雨で江原地域の罹災民273人が村会館や村役場などに避難した。増水によって住宅1015棟や商店街・工場24棟が浸水し、農耕地752カ所も水に浸かった。釜山圏の洛東江(ナクトンガン)では7年ぶりに洪水注意報が発令された。全国4万8700世帯余りが一時停電になり、住民が緊急復旧を訴えた。
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