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「安倍首相が韓日関係を説明すると、トランプ大統領ははうなずいて傾聴」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
25日(現地時間)に米国ニューヨークで行われた日米首脳会談では2国間貿易交渉、中東情勢とともに韓日関係が議題となった。ホワイトハウスは報道資料を通じて「両国首脳が米日韓の安保協力の重要性に言及した」と明らかにし、日本首相官邸も同じ内容を確認した。

首相官邸側は関連の記者会見で「日韓関係について最初に振ったのはトランプ大統領」と伝えた。続いて「日本と韓国が抱えている課題について安倍首相が日本の基本的な立場をはっきりと説明し、トランプ大統領がうなずきながら聞く姿が印象的だった」と説明した。しかし「具体的にどの懸案について対話が交わされたのか、また対話内容については、外交上の対話であるだけに説明しない」と述べた。

北朝鮮問題と韓日米安保協力について安倍首相は「北朝鮮の相次ぐ短距離弾道ミサイル発射は国連安保理決議違反という点が明確」と述べ、日米両国の安保理決議の完全な履行を強調したという。また、両首脳は「拉致、核、ミサイルなど懸案解決のために日米が緊密に連携し、韓国を含む3カ国が対応していく」という方針を確認したと、NHKは報じた。


ただ、首相官邸側は韓日米3カ国が絡んでいる韓日軍事情報包括保護協定(GSOMIA)については「具体的にGSOMIAというワーディング(言葉)は出てこなかった。全体的な日韓関係に関する説明が行われた」と伝えた。

今回の会談は、韓日関係が全く言及されなかった2日前(23日)の韓米首脳会談とは全く違う結果だ。

韓国が先月終了を決めて米国政府が失望を表示したGSOMIAについては少なくとも議論が行われると予想されたが、韓米首脳会談に参加した韓国政府関係者は「日本の話は一切なかった」と伝えた。ホワイトハウスの発表文に儀礼的に含まれてきた「米韓日安保協力」関連内容も2日前には抜けた。

トランプ大統領がうなずきながら真摯に傾聴したという安倍首相の説明が何かについて、首相官邸側は「敏感な問題なので明らかにすることはできない」と話した。しかしそのヒントは会談終了から4時間後に行われた安倍首相の記者会見に表れている。トランプ大統領にした説明を繰り返した可能性が高いからだ。

海外記者から「徴用問題と輸出規制、GSOMIAなどで悪化した韓日関係をどう解決するのか。他国との貿易関係に影響を及ぼすのではないのか」という質問を受けた安倍首相は「輸出管理と徴用問題は全く別の問題」と一線を画した。

輸出規制強化については「軍事転用のおそれがある品目に対する輸出管理は国際社会の一員としての日本政府の責任」「WTO(世界貿易機関)協定など自由貿易の枠組みと完全に合致する」「安保上問題がなければ輸出を許可している」と正当性を主張した。

徴用問題について「戦後の処理において根本(事項)を盛り込んだ請求権協定を違反する状況を韓国が放置して信頼関係が損なわれている」とし、韓日米安保協力については「日韓関係が日米韓の安保協力に影響を与えてはいけないというのが日本の一貫した立場だが、韓国の一方的なGSOMIA終了通告は極めて遺憾」と述べた。そして「韓国にはまず国家と国家の間の約束を守るべきだと要求していきたい」と言って答弁を終えた。

日本外務省関係者は「トランプ大統領は自分がよく知らない内容については安倍首相に尋ねる」と述べた。結局、今回もトランプ大統領が質問をすると、安倍首相が記者会見と同じように日本側の主張の正当性を詳細に説明した可能性が高い。

時事通信によると、当初45分間の予定だった日米会談は約2倍の1時間30分続いたという。

◆日米貿易交渉妥結…「日本が譲歩」

両首脳は会談で両国が昨年から進めてきた新しい貿易協定交渉が妥結したことを確認する共同声明に署名した。

日本は米国産農産品に対する関税水準を自国が主導する環太平洋経済連携協定(TPP)参加国水準に引き下げ、米国は日本の自動車に追加関税を適用しないなどの内容だ。

安倍首相は「両国にウィンウィン」と述べたが、時事通信は「日本が目標にした自動車関税の撤廃が保留されるなど日本側の譲歩が目立つ」と指摘した。

来年の大統領選挙を控えて安倍首相から譲歩を引き出したトランプ大統領「米国の農家と牧場の大きな勝利」と述べた。



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