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飛行機エンジンより難しい技術…斗山重、ガスタービン国産化が目前

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

18日、昌原の斗山重工業ガスタービン組立工場でガスタービンの中心軸「ローター」がトレインでハウジング内に移されている。 [写真 斗山重工業]

18日午後、昌原市(チャンウォンシ)の斗山重工業ガスタービン組み立て工場。航空機のエンジン3、4個を合わせたような大きさの巨大なガスタービンのローター(圧縮機・ブレードなどに連結されたタービンの中心軸)がクレーンで移されていた。組み立ての最後の段階であり、ローターがハウジング(覆い)の中に入る場面だ。イ・サンオン斗山重工業ガスタービンプロジェクトマネージャーは「ここまでが工程の95%」と語った。

斗山重工業が独自開発した「韓国型発電用ガスタービン」が国産化を目前にしている。斗山重工業はこの日、産業通商資源部の支援を受け、国策課題として開発中の発電用大型ガスタービンの最終組み立て行事を行った。2013年にガスタービンの開発を始めてから6年間で計1兆ウォン(約900億円)の研究開発費が投入された。

独自開発したガスタービンは政府の脱原発政策で経営難を迎えている斗山重工業の新しい成長動力になると期待される。経済的効果も大きい。斗山重工業の関係者は「200余りの中小・中堅企業が参加するだけに新しい産業生態系ができるだろう」と述べた。国内で稼働中の149基のガスタービンはすべて輸入されたものだ。


発電用ガスタービンは部品数だけで4万個にのぼり「機械工学の華」と呼ばれる。音速の1.3-1.4倍の速度で回転するため1500度以上の高温に耐える超耐熱合金素材が核心技術となる。また複雑な形状の高温部品を具現する精密鋳造能力、大量の空気を圧縮する「軸流式圧縮」技術などが必要だ。イ・グァンヨル斗山重工業ガスタービン開発・設計常務は「ガスタービンは航空機のジェットエンジンよりもはるかに高い技術力が要求される」とし「従来の核心部品と協力会社との協業を通じて国産化率を93%に高めた」と説明した。ニッケル超合金素材の部品は欧州から輸入した。

今年、韓国型ガスタービンの性能試験に成功すれば、韓国は米国・ドイツ・日本・イタリアに続いて発電用大型ガスタービン技術を保有する5番目の国となる。発電容量は270メガワットで25万世帯に電力を普及させることができる。

ガスタービンは斗山重工業の念願事業だった。2013年にイタリア企業の買収・合併(M&A)を推進した。しかし「ガスタービンは国家戦略事業」という理由で売却されなかった。斗山重工業が独自開発した「S1」モデルは効率や性能で米国やドイツに劣らない。イ常務は「2030年までに新規複合発電所に韓国型ガスタービンを使用する場合、約10兆ウォンの輸入代替効果が期待される」と述べた。設計を終えた後続モデル「S2」は380メガワット級で国際舞台で十分に通用する水準だ。



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