まず注目するべき点は戦いの舞台がWTOという点だ。梨花(イファ)女子大学国際大学院のチェ・ビョンイル教授は「自由貿易を擁護して不公正な世界貿易秩序を正すことがWTO設立の根拠だが、無条件に趣旨に従うものではない」とし「WTOは最近、環境保護や食糧・安保問題のような国別の『政策主権』をバランスよく考慮しようとする傾向」と説明した。原則論だけを前面に掲げたからと言って必ず受け入れられるわけではないということだ。
その上、相手の日本は「貿易大国」だ。建国(コングク)大学経済通商学科のキム・ウォンシク教授は「経済では韓国が日本に多くの部分で追いついたかもしれないが、日本は外交舞台、特にWTOでは韓国とは比べることができないほどの強者」と話した。