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「タフ・ネゴシエーター」茂木氏…相手の懐に飛び込む「柔道外交論」が持論

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

外相として安倍内閣に入閣した茂木敏充氏[中央フォト]

「茂木氏はタフ・ネゴシエーター」

新任外相の茂木敏充氏を指してドナルド・トランプ大統領が付けたニックネームだ。手にあまる相手という意味だ。

このニックネームは彼が率いた日米貿易交渉の過程で米国側が付けたことが分かった。日本製自動車の関税猶予を導き出した茂木外相は相手側である米国にとって厳しい交渉パートナーだったわけだ。


安倍晋三首相も11日、新しい閣僚任命直後に行われた記者会見で日米貿易交渉に言及して「茂木外相の外交手腕は海外でも高く評価されている」とほめた。

茂木外相はかなり前から外相ポストを希望してきたことが分かった。彼は2003年外務副大臣を務めた。東京のある消息筋によると、「普通ある職を望んでも謙虚に振る舞うものだが、『次は私が外相になるだろう』と公然と話していた」という。

2017年8月改閣の際、茂木氏が外相ポストを希望した時、安倍首相はむしろ「国内経済を優先したい」として彼を経済再生相に任命した。そして、昨年には日米貿易交渉を引き受けて指揮した。

茂木氏は東京大学法学部を卒業して丸紅、読売新聞、マッキンゼーで勤めて実務と現実感覚を備えた。ハーバード大大学大学院への留学経験もあり、自民党の政調会長を務めて政策通とも呼ばれている。

ビジネスインサイダーによると、彼は2003年出版した著書『日本外交の構想力』で自身の外交官を明らかにしたことがある。

「これまでのような『対米追従』ではなく、『対米協調』から『対米説得』の外交を目指すべきだ」「中国の強大な力を認めて世界、アジアでの両国関係を位置させる時点が必要だ」とし、米中のスーパーパワーについて「『柔道型関与』をしていきながら彼らを正しい形で国際社会とアジアに関与させる必要がある」との持論を述べた。

ここで言う「柔道型」とは、「相手の懐に飛び込んで(隙間を狙って)押したり引いたりする柔道技術の関係」だというのが彼の説明だ。

同時に「ともに困難に立ち向かい、いっしょに汗をかき、同じ価値を掲げ、同じ利益を有するから、時には相手にとって耳の痛いようなこともいえる間柄、付き合い方」と説明した。現在の韓日関係に代入すれば、韓国により直接的に言うべきことは言いたいという意味にも読まれる。

実際に、彼は就任記者会見で「韓国が大法院(最高裁)判決で国際法を違反、韓日関係の基礎を覆した状態が1年近く続いている」と話した。既存の日本政府の立場から少しも変わらずに強硬な基調を維持するという態度を明らかにしたものだ。

ただし、外務省出入り記者を相手にした記者会見で「包容力と強さを兼ね備えた外交」を強調した。

具体的に韓国との外交をどのように展開していくかは明らかにしなかった。「韓国と機会があれば積極的にコミュニケーションをするつもりか」という記者の質問に「積極的かは別にしてコミュニケーションはする予定」として多少冷やかな反応も見せた。

包容力と強さを兼ね備えた外交力を展開するという原則が韓日関係にはどのように適用されるか、茂木氏が率いる外務省の成り行きが注目される時点だ。



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