韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領が22日、青瓦台で韓日軍事情報包括保護協定(GSOMIA)関連のNSC常任委結果の報告を受けている。韓国政府はこの日、GSOMIAを延長しないことを決めた。左側から李洛淵(イ・ナギョン)首相、文大統領、盧英敏(ノ・ヨンミン)秘書室長、金有根(キム・ユグン)国家安保第1次長。[写真 青瓦台]
青瓦台は22日、鄭義溶(チョン・ウィヨン)国家安保室長主宰で国家安全保障会議(NSC)常任委員会を開き、GSOMIA終了を決めた。青瓦台は「破棄という用語はまるで我々がある部分を破ったかのような意味」としてあえて「破棄」の代わりに「終了」を選んだ。NSC事務処長である金有根(キム・ユグン)国家安保第1次長は「日本政府が明確な根拠を提示しないで『韓日間の信頼き損で安保上の問題が発生した』とし、ホワイト国(安保友好国)から韓国を除くことによって両国間の安保協力環境に重大な変化を招いた」とし「このような状況で、政府は敏感な軍事情報交流を目的に締結した協定を持続することが我々の国益に符合しないと判断した」と話した。韓国政府は外交ルートを通じて通知期間(24日)内にこれを伝達する予定だ。
河野太郎外相はこれに関連して、南官杓(ナム・グァンピョ)駐日韓国大使をこの日午後9時30分に呼んで抗議した。河野外相は続く記者会見で「北朝鮮がミサイルを発射している状況で韓国が東アジアの安全保障環境を完全に見誤っている」とし「韓国は全く違う次元である輸出管理問題をGSOMIAと混同しているという点を(韓国側に)抗議した」という趣旨で述べた。外務省はこの日夜、談話文を通じて「安全保障環境を完全に見誤った対応と言わざるを得ず、極めて遺憾」としながら「韓国政府に対し、断固として抗議する」と明らかにした。
米国防総省報道官のデビッド・イーストバーン中佐は声明で「情報共有は共同の安全保障政策と戦略を発展させるにあたり核心」としながら「米国と日本、韓国が連携と友誼で共に協力する時、我々3国はより強く、北東アジアはより安全だ」と話した。イーストバーン中佐は「韓日が異見解消のために協力することを促す」とし「両国が速かにこれができるよう願う」と明らかにした。
この日午後3時に始まったNSC常任委は2時間ほどの討論の後、大統領執務室小会議室に席を移して文在寅(ムン・ジェイン)大統領主宰で1時間ほど追加討論を行った。この時からは李洛淵(イ・ナギョン)首相も参加して、事実上「NSC全体会議」が開かれた。
青瓦台、GSOMIA破った…韓日米の安保地形に亀裂(2)
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