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「友達削除」した韓日対立より米国の「無能」にさらに注目する中国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
韓日対立は隣国である中国にも大きな関心事だ。中国経済だけでなく安全保障にどのような影響を及ぼすのか鋭意注視している。中国人民日報の海外版公式SNSニュースアカウントである「侠客島」は3日、韓日対立が「本当に厳しい」として韓日摩擦の一部始終を詳細に報道した。

しかし最近の中国の視線は韓日対立そのものより、韓日米3カ国間で盟主の役割をしてきた米国の「無能」に焦点が合わされている。米国はなぜ手をこまねいているのか、なぜ事態悪化を防ぐことができないのか、その結果今後どんなことが起きるのかなどにもっと注目する様子だ。

中国は韓日が「ホワイト国」から互いを除いたことをメッセンジャー上での「拉黒(友達リストからの除外)」と表現して関心を見せている。中国中央テレビの海霞アンカーは3日、「韓国と日本が互いに『友達削除』をして『ブロック』した。ホワイト国除外とは旅行に行く時にビザ免除を受けていた人がその恩恵が取り消され厳しいビザ審査を再び受けることになったのと同様だ」と説明した。


しかし注目すべきは韓国の度重なる仲裁要請にもかかわらず米国が力を出せていない点だ。海霞氏はその原因を米国に資格がないためだと主張した。米国がなにかにつけて「友達削除」をするため、だれにそうするなと言えるのかという話だ。

3日に中国環球時報に載せられた「盟主が争いを止めず韓国が失望する」というコラムはより分析的だ。

「韓国が数回米国に助けを要請したが、米国は終始一貫腕組みだけしたまま積極的な仲裁もせず事態悪化を傍観した」ということだ。

新聞は変わった米国の態度を2種類の原因から求めた。

ひとつはトランプ米大統領の個性。トランプ大統領は同盟国間の摩擦に過度に介入せず、双方ともに罪を犯させないということだ。もうひとつは米国の国力衰退。総合的な国力が低下しており世界的な問題や同盟国管理において「力が気持ちについていけない(力不従心)」厳しい状況になったということだ。

これにより韓日関係は両国の国内的に大きな変化が起きたり外部からの強力な介入が発生しない限り悪化し続け短期間では正常回復が難しいとみた。

さらに「準断交」状態まで行きかねないという見通しも出てきた。また、韓国内の日本に対する憤怒とともに米国に対する不満もまた大きくなり、米国の韓国に対する影響力は大きく弱まると分析した。

中国国営通信社の新華社も「韓日関係はどこに行くか」という報道で、米国が韓日対立に積極的に介入しない理由は「米国が韓日との関係で強調するのは自分だけの戦略的利益であり、韓日の歴史や領土問題の是非を問うものではないため」と主張した。



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