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GSOMIA「破棄」表現自制する青瓦台

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

2016年11月23日、ソウル国防部で韓日軍事情報包括保護協定(GSOMIA)に署名するために入場する長嶺安政駐韓日本大使の周囲で写真記者がカメラを下ろし、取材を拒否している。同日、国防部は日本とのGSOMIA取材公開を要求する写真記者らに対し協定を公開できず、国防部側が撮影した協定写真を提供しないと明かした。これに対し写真記者らは非公開を認めないとし、取材拒否を決定した。このようにGSOMIAは締結から議論が伴う協定だった。[中央フォト]

日本に向けられた与党陣営の感情が憤怒に近い状況で青瓦台(チョンワデ、大統領府)は日本の1次経済報復である戦略物資輸出統制措置の実効がどれだけあるのかに注目している。青瓦台高位関係者は4日、「対外的に外交的努力は継続しており、続けていかなければならない。短期的には日本が7月初めに断行した輸出制限措置の実効がどれだけあるのかが今後の流れを分ける重要変数のひとつ」と話した。

この日で日本が高純度フッ化水素(エッチングガス)など3品目に対する輸出統制措置をしてちょうと1カ月だ。これまでは備蓄があり大きな被害はなかったが、これからは日本の統制水準により企業に被害が直結しかねない。刀の柄を握っていた日本が実際に刀を振り回すのか見守らなければならないという意味だ。

韓国政府はこれに対応するカードとして依然として韓日軍事情報包括保護協定(GSOMIA)が有効だという立場だ。だが核心当局者の口から「GSOMIA破棄」という明示的表現は出ていない。


外交部の康京和(カン・ギョンファ)長官はタイのバンコクで開かれた韓日米外相会談で、「GSOMIA問題は韓日米安保協力で非常に重要な部分だ。われわれとしてはすべてのものをテーブルに上げて考慮するほかない状況」と述べたが「破棄」という単語は使わなかった。3日の帰国後に記者らと会っても「日本が韓国の安保問題を取り上げて措置を取らなかったか。われわれも韓日間安保の枠組みを検討するほかはないという話をした」とだけ述べた。

青瓦台国家安保室の金鉉宗(キム・ヒョンジョン)第2次長も同じだ。日本のホワイト国除外決定当日である2日午後に記者らと会った金次長は「韓国政府は信頼欠如と安保上の問題を提起する国と果たして敏感な軍事情報共有を維持するのが正しいのかなど総合的な対応措置を取るだろう」と話した。金次長も「破棄」という表現を使わなかった。

これに対し青瓦台関係者は「GSOMIAは韓国が持つ最も有効なカードで、交渉当事者の立場では『破棄』という単語を切り出すこと自体が戦略的に良いことがないと判断しているようだ」と伝えた。

GSOMIAは韓日米安保共助で中国を牽制するという米国の戦略的布石が具体化されたものだ。このためGSOMIAは単純な対日カードでなく対米安保協力の象徴でもある。米国が最近紛争休止合意案を取り出したのも韓国政府がGSOMIAに言及したためという評価が多い。逆説的に韓国政府により「GSOMIA破棄」段階まで進めば韓米間に亀裂が生じかねないという意味だ。





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