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「北ミサイルは韓国を狙った脅威…我々の防御網では防げない」(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
迎撃が難しければ発射前に兆候を把握して先制打撃することが現実的な解決策となる。ところがKN-23は先制打撃も容易でない。固体燃料と移動式発射台を使用するからだ。これまで北朝鮮のミサイルは液体燃料を主に使用してきた。液体を使えば燃料注入などの準備に時間がかかるため事前に把握しやすい。要約すると、KN-23は従来のスカッドミサイルとは違い▼低高度軌跡▼回避機動▼固体燃料および移動発射台使用--などの特性を持つため探知と迎撃が非常に難しい。張教授は「KN-23の原形であるイスカンデルはレーダー電磁波を吸収するステルス機能がある」とし「KN-23がステルス機能まで備えればさらに大変なことになるが、北はまだステルス技術までは備えていないようだ」と話した。

--KN-23には核弾頭を搭載できるのか。

「コンピューターシミュレーションをした結果、550キロの弾頭を搭載すれば射程距離は420キロ、1250キロの弾頭を搭載すれば265キロの射程距離になることが分かった。滑空段階を追加すれば射程距離はさらに増える。現在、北は核弾頭を500-600キロ程度まで小型化するのに成功したと評価されている。KN-23に核弾頭を搭載し、鶏龍台(ケリョンデ)や平沢(ピョンテク)基地、THAAD配備地域の目標物を正確度10メートル水準で攻撃できるということだ」


--北朝鮮がこれほどの能力を確保したことに驚く。

「突然のことではない。過去5年間、射程距離200キロ台の短距離ミサイル発射が20回ほどあったが、その当時は写真を公開せず正確に把握できなかった。失敗したのはわずか一度だけだった。こうした実験を通じて自信を抱き、公開的に試験発射をしている。これに先立ち2018年2月の軍事パレードでイスカンデルと似たミサイルをトラックに載せた現れたことがある」

張教授によると、韓国もイスカンデルと似た短距離ミサイルをすでに保有しているという。玄武IIミサイルだ。ロシアが盧泰愚(ノ・テウ)政権当時に借りて償還できなかった借款の代わりに提供した技術に基づいて開発した。鄭景斗(チョン・ギョンドゥ)国防長官が「我々もプルアップ機動をするミサイルを保有している」と述べたのは玄武ミサイルに言及したものと解釈される。

--KN-23を迎撃する方法はないか。

「最初からイスカンデルは迎撃を避けるために開発された。現存する概念のミサイル防衛体系では難しい。別の方法としてレーザー迎撃が挙げられるが、まだ開発段階にとどまっている。レーザーを1カ所に8-10秒間ほど投射しなければならないが、それほど正直に飛ぶミサイルはない」

--ではKN-23にどう対応すべきなのか。

「新しい武器が出てくるたびにそれに合う防御体系を開発するのは、いくら費用と時間を注ぎ込んでも切りがない。そのような対応案は随時改善されなければいけない。それよりも破壊力が大きい武器で均衡を合わせるのが効率性のある対応策だ。相手が1発攻撃すれば我々は2、3発攻撃できるという体制を整えることだ」

--北朝鮮の次の手は何か。

「従来の主力短距離ミサイルのスカッドをKN-23に置き換えることだ。スカッドは液体ミサイルを使用するうえ40年ほど経過して性能が落ちる。これと同時に潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の完成に注力するだろう。米国との非核化交渉がうまく進まず緊張が高まる場合を仮定してみよう。北が最も恐れるシナリオは米国が空母を利用して日本列島の外から巡航ミサイルで攻撃するケースだ。これに対する抑止力としてSLBMを保有しようとしている」



「北ミサイルは韓国を狙った脅威…我々の防御網では防げない」(1)


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