「日本は輸出規制後に1件の搬出も承認していない。だがわれわれは供給元を多角化しており、3~4カ月以内に工場が止まることはないだろう」。
日本が4日に高純度フッ化水素、フッ化ポリイミド、フォトレジストの半導体・ディスプレー核心素材3種に対する輸出規制を発動してから10日ほど過ぎた。核心素材供給が途絶え1~2週間で生産ラインを止めなければならないのではないかとの懸念が出たりもしたが、すぐに工場が止まることはないというのがサムスン電子やSKハイニックスの立場だ。日本の急な輸出規制で混乱した10日間ほどの状況をファクトチェックしてみた。
◇日本の規制後輸出承認は1件もない…O
サムスン電子とSKハイニックス関係者は「規制が始まった4日以降3品目に対する日本経済産業省の輸出承認はただの1件もない」と話した。日本は今回の措置を通じて原則的に輸出を禁止したのではない。輸出は可能だが輸出契約ごとに個別に許可を受けなければならない。
サムスン電子やSKハイニックスは日本の素材メーカーに発注し、日本のメーカーが経済産業省に輸出契約書と承認申請書を提出して経済産業省の審査を待っている。半導体業界関係者は「日本企業などが10日間ほどで数十件の申請書を出したが経産省からは何の連絡も受けていないと困り果てている」と伝えた。
◇DRAM・NANDメモリーで致命打を負う…×
日本が輸出を規制したフォトレジストは半導体露光工程で光の波長が1ナノメートル以上193ナノメートル未満に使う製品だ。サムスン電子とSKハイニックスがDRAMやNAND型フラッシュメモリー半導体を作る時は光の波長が193ナノメートル以上用のフォトレジストを使う。193ナノメートル未満のフォトレジストはサムスン電子の次世代半導体に挙げられる極端紫外線(EUV)工程で使う。
したがって日本の輸出規制によりサムスン電子やSKハイニックスは現在の主力であるDRAMやNAND型フラッシュの製造には影響を受けない。産業通商資源部もやはり「DRAMとNAND型フラッシュ用フォトレジストは4日の規制発動後も正常に輸入されている」と話した。
◇「サムスンの未来」ファンドリーには致命打…O
サムスン電子が次世代半導体として大規模投資を実施したEUV工程ラインには193ナノメートル未満のフォトレジストが必須だ。現在日本のJSRと信越化学が独占供給している。したがって193ナノメートル未満のフォトレジストが入ってこなければサムスン電子としては打撃が避けられない。半導体業界で「日本がサムスンの未来技術を狙った」と分析する理由だ。
サムスン電子は4月末に京畿道(キョンギド)の華城(ファソン)事業所で文在寅(ムン・ジェイン)大統領と李在鎔(イ・ジェヨン)副会長が参加する中で「システム半導体ビジョン宣言式」を行った。2030年までに133兆ウォンを投資し非メモリー分野1位を達成するというのが骨子だ。特にその核心が平沢(ピョンテク)に60億ドルを投資して2018年から生産しているEUV生産ラインだ。9月にこの生産ラインを完工し、来年からEUVを活用した7ナノメートルのシステム半導体を生産して台湾のTSMCに追いつくというのがサムスン電子の腹案だ。
サムスン・SKの半導体工場1~2週間でストップ? 3~4カ月は余裕(2)
日本が4日に高純度フッ化水素、フッ化ポリイミド、フォトレジストの半導体・ディスプレー核心素材3種に対する輸出規制を発動してから10日ほど過ぎた。核心素材供給が途絶え1~2週間で生産ラインを止めなければならないのではないかとの懸念が出たりもしたが、すぐに工場が止まることはないというのがサムスン電子やSKハイニックスの立場だ。日本の急な輸出規制で混乱した10日間ほどの状況をファクトチェックしてみた。
◇日本の規制後輸出承認は1件もない…O
サムスン電子とSKハイニックス関係者は「規制が始まった4日以降3品目に対する日本経済産業省の輸出承認はただの1件もない」と話した。日本は今回の措置を通じて原則的に輸出を禁止したのではない。輸出は可能だが輸出契約ごとに個別に許可を受けなければならない。
サムスン電子やSKハイニックスは日本の素材メーカーに発注し、日本のメーカーが経済産業省に輸出契約書と承認申請書を提出して経済産業省の審査を待っている。半導体業界関係者は「日本企業などが10日間ほどで数十件の申請書を出したが経産省からは何の連絡も受けていないと困り果てている」と伝えた。
◇DRAM・NANDメモリーで致命打を負う…×
日本が輸出を規制したフォトレジストは半導体露光工程で光の波長が1ナノメートル以上193ナノメートル未満に使う製品だ。サムスン電子とSKハイニックスがDRAMやNAND型フラッシュメモリー半導体を作る時は光の波長が193ナノメートル以上用のフォトレジストを使う。193ナノメートル未満のフォトレジストはサムスン電子の次世代半導体に挙げられる極端紫外線(EUV)工程で使う。
したがって日本の輸出規制によりサムスン電子やSKハイニックスは現在の主力であるDRAMやNAND型フラッシュの製造には影響を受けない。産業通商資源部もやはり「DRAMとNAND型フラッシュ用フォトレジストは4日の規制発動後も正常に輸入されている」と話した。
◇「サムスンの未来」ファンドリーには致命打…O
サムスン電子が次世代半導体として大規模投資を実施したEUV工程ラインには193ナノメートル未満のフォトレジストが必須だ。現在日本のJSRと信越化学が独占供給している。したがって193ナノメートル未満のフォトレジストが入ってこなければサムスン電子としては打撃が避けられない。半導体業界で「日本がサムスンの未来技術を狙った」と分析する理由だ。
サムスン電子は4月末に京畿道(キョンギド)の華城(ファソン)事業所で文在寅(ムン・ジェイン)大統領と李在鎔(イ・ジェヨン)副会長が参加する中で「システム半導体ビジョン宣言式」を行った。2030年までに133兆ウォンを投資し非メモリー分野1位を達成するというのが骨子だ。特にその核心が平沢(ピョンテク)に60億ドルを投資して2018年から生産しているEUV生産ラインだ。9月にこの生産ラインを完工し、来年からEUVを活用した7ナノメートルのシステム半導体を生産して台湾のTSMCに追いつくというのがサムスン電子の腹案だ。
サムスン・SKの半導体工場1~2週間でストップ? 3~4カ月は余裕(2)
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