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「韓国半導体、4カ月は耐えられる…それ以上になれば日本にも深刻な被害」(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

朴在勤(パク・ジェグン)韓国半導体・ディスプレー学会会長

「日本の材料供給が今すぐ途絶えても韓国半導体は4カ月は耐えられる。だが長期化すれば韓日企業双方とも回復不可能なほどの深刻な被害を受ける」

半導体・ディスプレー関連の韓国最高専門家の一人である朴在勤(パク・ジェグン)氏〔韓国半導体・ディスプレー技術学会会長、〔漢陽(ハンヤン)大学融合電子工学部教授〕は、最近の日本輸出規制をこう診断した。日本は4日から韓国半導体・テレビ・スマートフォンの製造に使われる必須材料3品目の輸出を規制する。材料の在庫3カ月、完成品の在庫1カ月を合わせて韓国企業が耐えられる最大期間は長く持って4カ月というものだ。朴氏は「日本に対抗して我々も有機ELパネルの供給を止めればソニーはハイエンドテレビの製造を断念せざるを得なくなる」としながら「その状況まで突き進む前に両国政府が乗り出して解決しなければならない」と強調した。次は朴氏との一問一答。

◆フォトレジスト在庫、それほどない


--日本が半導体工程に必要なフォトレジスト(感光液)と高純度フッ化水素(HF)、スマートフォン用フッ化ポリイミドなど3品目の輸出規制カードを切った。このうちどれが最も大きな問題か。

「あえて挙げるとするならフォトレジストだ。フォトレジストにもさまざまな種類がある。大きくメモリー半導体用の一般製品と、スマートフォンの頭脳ともいえるAP(アプリケーションプロセッサ)チップとEUV(極端紫外線)工程に必要な高級製品がある。このうち一般用は日本サプライヤーのTOKが平沢(ピョンテク)に作った工場でサムスン電子とSKハイニックスに供給している。ところで一般用でも原材料は日本から輸入しなければならない。APチップとEUV用フォトレジストは信越化学とJSR、住友3社が供給している。3社以外には適当な調達先がないというのが問題だ。サムスン電子やSKハイニックスは両社とも在庫に余裕がないという」

◆フッ化水素、韓国に工場作ろうとしたが反対で白紙に

--高純度フッ化水素の状況は。

「高純度フッ化水素のサプライヤーである日本のステラケミファが台湾ファウンドリ会社であるTSMCの近くに工場を持っている。サムスン・SK両社は台湾に急行して余裕分を確保するために努力中だ。また、サムスンやSKはともにステラケミファの工場の近くに保存基地を保有している。規制が始まる4日までにステラケミファから物量を最大限前もって供給されている。日本の保存基地や台湾などで3カ月分の在庫を確保するものとみている。2社ともに長期的には中国など調達先を多角化するために中国企業の製品も評価している。だが、中国製品は半導体工程に使うにはまだ純度が低いのが限界だ。高純度フッ化水素は韓国にも工場を作ろうとしたが亀尾(クミ)の山火事以降、市民団体などの反対で失敗に終わった。今考えると残念だ」

◆最高級スマートフォンに日本産フッ化ポリイミドが不可欠

--スマートフォンや有機ELテレビに日本産のフッ化ポリイミドがなければどのような影響を受けるか。

「住友製が最も良い。そのためサムスン電子の場合、ハイエンド(高級)スマートフォンには住友製品だけを使っている。韓国内のSKCやコーロンインダストリーなどに切り替えられないか検討中だが、まだ品質面で差がある。サムスン電子の場合、ギャラクシー・フォールドも住友のフッ化ポリイミドが100%使われている。サムスン電子の立場では初めて試みるフォールダブルフォンで最高の材料を使いたいはずだ。ところが今のような状況なら需給への支障が避けられなくなりそうだ」



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