女優チョン・ミソンさんが永眠した。

チョン・ミソンさんは２９日、享年４９歳で亡くなった。１９８９年デビューして善良な笑顔と優れた演技力で愛されてきた女優チョン・ミソン。演技人生３０年を後にして空の星になった。

彼女の事情を全部理解することはできないが、最近家族の中で１人が亡くなり、母まで病床にあり心理的に苦しがってきたことが分かった。


多くの人々は悲しみに陥った。生前にチョンさんと縁がある人々、そしてメディアを通じてみんな「信じられない」として衝撃を受けた。特に、わずか数日か前まで明るい笑顔を見せて公式席上に立った故人であるため、衝撃はより大きかった。

さらに、故人は７月２４日映画『ナラッマルサミ（訳：祖国の言葉）』の公開を控えていた。新しい映画を公開する日をわずか一月を控えてこのようなことが起きた。『ナラッマルサミ』側は「故チョン・ミソンさんのに深い哀悼を表わす。今後映画に関連した日程は議論後改めて申し上げる。謹んで故人の冥福を祈ります」という立場を明らかにした。

新ドラマの出演もまた確定した状況。９月から放送される予定だったＫＢＳ　２ＴＶドラマ『朝鮮ロコ－ノクドゥ伝』（原題）でガールクラッシュの役割を演じる予定だった。『朝鮮ロコ－ノクドゥ伝』製作スタッフもまた深い衝撃を受けた。

チョン・ミソンはこの日午前１１時４３分ごろ、全北全州市古沙洞（チョンブク・チョンジュシ・コサドン）のあるホテルで亡くなったまま発見された。この日午前１時、一人でホテルにチェックインして泊まり、午前１時５０分父と最後に通話をした後、２時ごろ亡くなったと警察は推定している。

また、遺書は発見されなかった。しかし、警察は他人の侵入の痕跡を探すことができなかったなどの理由で故人が極端な選択をしたと見ている。これについて警察側は韓国ニッカンスポーツに「他殺の可能性はない」と説明した。

故人の所属事務所側は「チョン・ミソンさんが普段からうつ病で治療を受けていたが、悲しい便りを伝えることになった」とし「故人の冥福を祈っていただくことを願い、衝撃と悲嘆に暮れた遺族のために確認されていないデマや推測性報道は控えてほしい」と明らかにした。

故人の葬儀室は牙山（アサン）病院葬儀式場に用意された。出棺は７月２日午前５時３０分だ。

１９８９年ドラマ『土地～名家の娘ソヒ』でデビューしたチョン・ミソンさんは『太祖王建』『野人時代』などの大作ドラマに出演した。また、ドラマ『ファン・ジニ』『エデンの東』『製パン王　キム・タック』『烏鵲橋の兄弟たち』『太陽を抱く月』『雲が描いた月明り』などの人気ドラマで重たい存在感を表わして視聴者から愛されてきた。スクリーンでも活躍した。映画『八月のクリスマス』『バンジージャンプする』などに出演し、『殺人の追憶』『母なる証明』などポン・ジュノ監督の映画にも出演した。