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トランプ氏、米国大統領として初めて北朝鮮の地を踏んだ

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

ドナルド・トランプ大統領が30日午後、板門店で現職米国大統領としては初めて北朝鮮の地を踏んだ。金正恩委員長と挨拶を交わしたトランプ大統領が金委員長の案内で軍事境界線の境界石を超えている。北側に10メートル程度行ってきた両首脳が自由の家の前で文在寅大統領に会い、南・北・米の板門店3者会合が実現した。(写真=青瓦台写真記者団)

ドナルド・トランプ米大統領と金正恩(キム・ジョンウン)北朝鮮国務委員長が30日午後、米朝関係歴史上初めて板門店(パンムンジョム)で会談した。両首脳はこの日午後、板門店の韓国側「自由の家」で53分間会談を行い、中断された米朝間非核化交渉を再稼働することで合意した。

両首脳の会談は2月27~28日ベトナム・ハノイで開かれた第2回米朝首脳会談以来122日ぶりだ。両首脳はこの日午後3時46分ごろ板門店軍事境界線で会って握手し、米国現職大統領としては初めてトランプ大統領が20歩程度歩いて北朝鮮地域に1分間行ってきた。金委員長はこれに対して「トランプ大統領が境界線を越えたのは過去を清算するということ」と言い、トランプ大統領は「とても特別な瞬間だった」と評価した。

トランプ大統領は軍事境界線の韓国側にある板門店の自由の家で金委員長と会談を終えた後「マイク・ポンペオ国務長官の主導で2~3以内に実務チームを構成して(米朝)実務交渉を行いたい」として「その後、さらに歴史的な結果を持ってくる可能性もある」と明らかにした。トランプ大統領は「過去の相手より新しい相手とより良い対話が行われるだろう」とも言及した。


トランプ大統領は北朝鮮が強く要求してきた北朝鮮への制裁に関連しては「いつか北朝鮮に対する制裁を解除することを願い、交渉するうちに制裁が解除されるのではないか」と話した。トランプ大統領は非核化交渉に関連して「急ぐ必要はない。速度よりは正しい交渉を追求する」という立場を明らかにした。これはトランプ大統領が第2回米朝首脳会談で堅持していた立場で、交渉は進める一方で北朝鮮の完全な非核化という目標は修正しないという水準で一線を画したものとみられる。

トランプ大統領は会談後、烏山(オサン)空軍基地を訪れ「私は実際に北朝鮮の地を踏み、彼らはそれが『非常に歴史的瞬間だ』と言った」と強調した。

トランプ大統領はこの日、金委員長をホワイトハウスに招いたとCNNが報じた。これによると、トランプ大統領は金委員長に「今直ちにホワイトハウスに招待する」としてワシントン訪問を要請した。

金委員長は自由の家でトランプ大統領と会談し「われわれの立派な関係が他の人々が予想できない良いことを作り続け、今後すべきことがぶつかる難関と障害を克服する神秘な力になるだろうと確信している」と明らかにした。また「南北間分断の象徴であり、悪い過去を連想させるこのような場所で長い期間敵対的関係だった両国が平和の握手にしながら会うこと自体が昨日と違う今日を表現している」と強調した。さらに、「われわれの二国間の立派な関係がなかったらこのような機会は不可能だっただろう」とし「このような強力な関係をもって誰も予測することのできない、さらに良いニュースを作り出したい」と話した。

この日トランプ大統領が訪れた板門店には文在寅(ムン・ジェイン)大統領も同行して板門店で南北首脳と米国大統領が同席した南・北・米のサプライズ3者会合が実現した。文大統領はトランプ大統領とともに軍事境界線を越えて自由の家に歩いてきた金委員長を歓迎し、南・北・米3カ国の首脳が歓談を交わした。米朝首脳会談が終わった後、文大統領は「きょうの会談を通じて韓半島(朝鮮半島)の完全な非核化と恒久的平和を構築するための平和プロセスが大きな峠を一つ越えた」と強調した。仁済(インジェ)大学統一学部のチン・ヒグァン教授は「板門店は韓国と北朝鮮、米国が戦争をした分断の現場」としながら「膠着状態の会談に転機が作られた」と評価した。トランプ大統領はこの日、予定時間より2時間遅い午後6時56分にワシントンへ出発した。

◆ロードマン随行員、金正恩氏の通訳に=この日、金委員長の通訳として登場した男性は過去米国の「変わり者バスケット選手」と呼ばれたデニス・ロッドマンの2017年訪朝当時遂行を担当していた人物だとワシントンポストのアナ・ファイフィールド記者がツイッターを通じて明らかにした。



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