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中国メディア、韓中首脳会談報道で「外部圧力」懸念

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
中国の習近平国家主席が27日、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領との40分間の会談で発信しようとした最も重要なメッセージは何か。これは中国メディアの報道に表れている。

中国メディアの報道で注目すべき点の1つ目は見出しだ。見出しには意図が込められている。2つ目は色やゴシック体だ。中国メディアの場合、モバイルアプリを通じてニュースを伝え、記事の重要部分をゴシックや色で処理して読者の視線を引く。3つ目は公開された内容でも国営メディアでは全く扱われない部分だ。

これに基づくと、習主席が文大統領に最も伝えたかったメッセージは「韓中協力で外部の影響は必ず排除されるべき」という点と分析される。


中国共産党の立場を代弁する人民日報は「習主席、文大統領と会談:中韓協力は外部圧力の影響を受けてはいけない」という見出しをつけた。中国中央テレビ(CCTV)の央視新聞も一文字も違わない見出しを載せた。

環球時報も変わらない。同じ小見出しを載せた。ここで「外部」とは「米国」であり、「圧力」とは「中国ファーウェイ(華為技術)製品を使用するな」などの米国の要求というのが、北京外交関係者の間では常識だ。米中貿易戦争の中で韓国を中国側に引き込もうとする習主席の内心が見える。

中国メディアが記事でゴシックや色で処理する方法を利用して浮き彫りにした内容も同じだ。2つの内容が目につく。まず韓中関係だ。人民日報は見出しで強調した「中韓協力は完全にお互いの利益、ウィンウィンとなるもので、外部の影響の圧力を受けてはいけない」という習主席の言葉をゴシックで強調した。

さらに環球時報は「韓国が両国関連問題の円満な処理を重視していくことを(中国は)望む」という習主席の言葉を赤色で処理した。「関連問題」とは中国がTHAAD(高高度防衛ミサイル)問題をいう時に使用したりする表現だ。

これを見ると、習主席は文大統領に対して米国の影響から抜け出すべきと注文したと解釈される。韓中葛藤の過去の要因「THAAD圧力」が解消されていない状態で、新たな葛藤要素となる「ファーウェイ問題」にいたるまで韓国に強い圧力を加えているのだ。

習主席が会談で強調した2つの内容は韓半島(朝鮮半島)問題だ。人民日報と環球時報が同時に強調したのは韓半島問題の「政治解決」。「政治解決」が何かについてはさまざまな意見があるが、「指導者が主導するトップダウン方式」という解釈が出ている。「対話で解決」なら「外交的解決」程度で表現できるが、「政治解決」と述べたのは指導者の政治的決断を強調した側面があるということだ。

中国メディアで注目すべき3つ目は、どういう内容に言及しなかったかだ。文大統領の習主席訪韓招請が中国メディアでは全く扱われなかった。韓国政府は「文大統領が習主席に『早期に韓国を訪問してほしい』と要請し、習主席は『具体的な時間については外交当局を通じて協議していこう』と答えた」と発表したが、このような内容は28日午前まで中国メディアには登場しなかった。

一方、中国新華社通信は、安倍首相が習主席に「来年春に日本を国賓訪問してほしい」と要請し、これに習主席が「この招請に原則的に応じた」と速報形式で伝え、韓国の招請とは違う報道態度を見せた。



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