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韓国国家情報院「北朝鮮船員の亡命動機、韓国映画を頻繁に見たため処罰が怖い」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
江原道(カンウォンド)三陟(サムチョク)港付近に漂流し発見された北朝鮮漁業従事者2人の亡命動機は、妻との家庭不和と韓国映画の視聴による処罰を恐れたためであるものと韓国国家情報院が把握した。

国家情報院は19日、国会情報委員会の非公開報告で「亡命の意思を明らかにした船員のキム氏は、韓国映画視聴により国(北朝鮮)から調査され処罰されることを懸念する状況だった」と報告したと国会情報委員長の李恵薫(イ・へフン)正しい未来党議員が会見で伝えた。李議員は「韓国映画を視聴した疑いで国の保衛調査を受け、処罰を恐れているようだ」とし、「1、2作見たのではなく常習的に見たものと見られる。4人の中で一番若いようだ」と説明した。

国家情報院はまた、亡命の意思を明らかにした船長ナム氏については妻との家庭不和を理由に亡命を決心したものと暫定的に把握した。国会情報委員幹事の李恩宰(イ・ウンジェ)自由韓国党議員は「船長が妻との家庭不和に起因(亡命)になった」と説明した。


ナム氏について李恵薫議員も「船長が相当部分、そのように述べた」と話した。続けて「船長を戦闘要員とは見なし難しと考える」とし、「古い軍服を着てきたが、戦闘訓練を受けたことがないものと判断した」と語った。

ただし、李恵薫議員は「亡命動機についてはまだ(正確に)確認されていない状態であり、(国家情報院が)亡命動機を詳細に報告したが、これを明らかにすると北朝鮮に残った関係者や韓国の脱北者の複数の人のことがあまりにも多く露出する」とし、「北朝鮮で様々な不利益を受ける可能性が濃厚なため、その方たちの詳細については明かさないことにした」と述べた。

国家情報院は北朝鮮に帰った残りの2名については「北方限界線(NLL)を下ってきた人たちが北朝鮮に行くと言って帰国要請書を書けば、特に証明することがなく送り帰すことが正しい」と説明した。また、「初めて調査した時は4人とも北朝鮮に帰るという意思を明らかにしたが、送還確認書の作成過程で、ナム氏とキム氏が『北に行けば死ぬか、教化所に行く』と言い亡命の意思を表明した」と付け加えた。

また、国家情報院は「この船が8日午後に咸鏡北道(ハムギョンブクド)チプサム浦から出発したが、当時は25~26隻ほどの船団を成し漁に出た」とし、「10日午後に本人達が目的としていた場所で作業し、12日午前にグループから離れ南下した」と説明した。また、北朝鮮の漁船が廃棄されたという報道が出たが、国家情報院は廃棄していない船舶の映像を国会情報委員会委員長に見せたものと報じられた。



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