2月、ベトナム・ハノイで開かれた第2回米朝首脳会談が決裂した後停滞局面に陥っていた韓半島(朝鮮半島)が揺れ動き始めた。ドナルド・トランプ米大統領と全面戦争を繰り広げている習近平中国国家主席の「訪朝カード」が発表された。これにより、韓国の首脳会談「ラブコール」に答えなかった北朝鮮は中国と手を握って出た。
17日夕方の訪朝「サプライズ発表」は1月金委員長が北京を訪問した時習主席を招請し、習主席がこれに応じたということから「答礼の訪問」の意味合いが強い。両首脳は1月戦略的協力関係を約束し、中国は北朝鮮の非核化方式(段階的、同時的)に軌を一にしており今回の訪朝でもこれを再確認するものと予想される。一部では金委員長が自身の誕生日(1月8日)に中国を訪問したため、習主席も誕生日(6月15日)を機に北朝鮮を訪問する「誕生日相互訪問外交」という見方もある。
専門家らは何よりも中国が米国と尖鋭な貿易戦争を繰り広げており、今月末韓米首脳会談が予定されているということから習主席の平壌(ピョンヤン)行きは答礼訪問以上の意味が含まれていると指摘する。
元韓国政府高官は「北朝鮮と中国は習主席の訪中を3日前にした17日午後8時に同時に発表した」として「これは事前に両側が発表時間まで十分に調整したという傍証で、今月末韓米首脳会談に先立ち中朝首脳会談を行うという対抗性の先攻と見られる」と話した。中朝密着をけん制しているトランプ大統領に向かって中国の役割を誇示しながら中国が北朝鮮という友軍を確保していることを見せようとする意味が強いということだ。
このようなことから今回の訪朝は習主席には「諸刃の剣」になり得るという分析だ。米国の立場では習主席の北朝鮮に対する影響をめぐり非核化交渉を進展させる起爆剤と感じられる可能性もあるが、反対に貿易戦争でより強く中国を圧力する不敬罪と思われる可能性もあるからだ。世宗(セジョン)研究所のイ・ソンヒョン中国研究センター長は「今回の訪朝で北朝鮮が米中強大国間の全面戦争のカードの中の一つとして使われることになった」として「トランプ大統領を相手にする習主席にとっては金委員長に会ったとのことが現時点では最高のレバレッジになる」と指摘した。北朝鮮と「直取引」を望む米国としては訪朝がうれしくはないが、習主席が北朝鮮をひとまず対話のテーブルに座らせ、一定の譲歩を引き出すことができれば損をすることではない。
一方、北朝鮮と中国が主要20カ国・地域(G20)首脳会議と韓米首脳会談に先立ち、平壌(ピョンヤン)首脳会談で共同戦線を強化するなら当分韓半島の非核化交渉は一層難しくなるという懸念の声が大きい。来週、米国が準備する日程はスティーブン・ビーガン国務省対北朝鮮特別代表の訪韓→28~29日大阪G20首脳会議→トランプ大統領の訪韓と知られている。このような状況で北朝鮮と中国が20~21日平壌首脳会談を行うと宣言することで米国が主導した順序がかく乱された。国立外交院のキム・ヒョヌク教授は「訪朝3日前に突然発表した方式などから見ると中国が米国と全面戦争を繰り広げながら北朝鮮を対米カードとして使い始めたと見られる」として「中朝連帯感を強固にして北朝鮮を米国との対決で活用するという思惑」と解釈した。そのため、習主席の対北レバレッジが非核化のためのレバレッジというよりは大統領再選に挑むトランプ大統領に向かって北朝鮮非核化を反故にさせる可能性もあるというレバレッジという分析もある。
17日夕方の訪朝「サプライズ発表」は1月金委員長が北京を訪問した時習主席を招請し、習主席がこれに応じたということから「答礼の訪問」の意味合いが強い。両首脳は1月戦略的協力関係を約束し、中国は北朝鮮の非核化方式(段階的、同時的)に軌を一にしており今回の訪朝でもこれを再確認するものと予想される。一部では金委員長が自身の誕生日(1月8日)に中国を訪問したため、習主席も誕生日(6月15日)を機に北朝鮮を訪問する「誕生日相互訪問外交」という見方もある。
専門家らは何よりも中国が米国と尖鋭な貿易戦争を繰り広げており、今月末韓米首脳会談が予定されているということから習主席の平壌(ピョンヤン)行きは答礼訪問以上の意味が含まれていると指摘する。
元韓国政府高官は「北朝鮮と中国は習主席の訪中を3日前にした17日午後8時に同時に発表した」として「これは事前に両側が発表時間まで十分に調整したという傍証で、今月末韓米首脳会談に先立ち中朝首脳会談を行うという対抗性の先攻と見られる」と話した。中朝密着をけん制しているトランプ大統領に向かって中国の役割を誇示しながら中国が北朝鮮という友軍を確保していることを見せようとする意味が強いということだ。
このようなことから今回の訪朝は習主席には「諸刃の剣」になり得るという分析だ。米国の立場では習主席の北朝鮮に対する影響をめぐり非核化交渉を進展させる起爆剤と感じられる可能性もあるが、反対に貿易戦争でより強く中国を圧力する不敬罪と思われる可能性もあるからだ。世宗(セジョン)研究所のイ・ソンヒョン中国研究センター長は「今回の訪朝で北朝鮮が米中強大国間の全面戦争のカードの中の一つとして使われることになった」として「トランプ大統領を相手にする習主席にとっては金委員長に会ったとのことが現時点では最高のレバレッジになる」と指摘した。北朝鮮と「直取引」を望む米国としては訪朝がうれしくはないが、習主席が北朝鮮をひとまず対話のテーブルに座らせ、一定の譲歩を引き出すことができれば損をすることではない。
一方、北朝鮮と中国が主要20カ国・地域(G20)首脳会議と韓米首脳会談に先立ち、平壌(ピョンヤン)首脳会談で共同戦線を強化するなら当分韓半島の非核化交渉は一層難しくなるという懸念の声が大きい。来週、米国が準備する日程はスティーブン・ビーガン国務省対北朝鮮特別代表の訪韓→28~29日大阪G20首脳会議→トランプ大統領の訪韓と知られている。このような状況で北朝鮮と中国が20~21日平壌首脳会談を行うと宣言することで米国が主導した順序がかく乱された。国立外交院のキム・ヒョヌク教授は「訪朝3日前に突然発表した方式などから見ると中国が米国と全面戦争を繰り広げながら北朝鮮を対米カードとして使い始めたと見られる」として「中朝連帯感を強固にして北朝鮮を米国との対決で活用するという思惑」と解釈した。そのため、習主席の対北レバレッジが非核化のためのレバレッジというよりは大統領再選に挑むトランプ大統領に向かって北朝鮮非核化を反故にさせる可能性もあるというレバレッジという分析もある。
この記事を読んで…