変更された現代重工業の臨時株主総会場所、蔚山(ウルサン)大学体育館前で労働組合員と警察が衝突している。
現代重工業のある関係者は「2019年の最初の臨時株主総会は予定の時間に予定の場所で開くのが不可能な状況だった」とし「やむを得ず当社の臨時株主総会の時間と場所を変更し、株主総会で法人分割案件が通過した」と述べた。
これに先立ち、蔚山大学の体育館では株主総会に進入しようとする労働組合員とこれを阻止する警察の間で物理的な衝突もあった。この日、労働組合員は株主総会場所の変更を知ると、ハンマウム会館から約16キロ離れた蔚山大学の体育館までバイクを利用して30分ほど走った。2人ずつ乗せた労働組合員のバイク数十台が道路を疾走し、危険な状況も見られた。一部の組合員は体育館から近い蔚山大学の裏門で警察と衝突し、多数の組合員は体育館の入口で株主総会への進入を図って衝突した。この過程で一部の記者と組合員の争いもあった。
こうした中、現代重の労働組合が一部の株主の移動を阻んだりもした。ある警察関係者は「株主総会場所が変更され、会社側が準備した45人乗りバス3台に乗った株主が蔚山大学体育館に向かうために動いたが、会館の近くで組合員がこれを阻止した」と伝えた。この日、現代重工業本社の向かい側にある現代ホテルの前でも、一部の組合員が株主とみられる人の通行を阻む場面が目撃された。組合員は株主がホテルから出てくると道をふさぎ、「私たちの生存権がかかわる問題です」と訴えた。これを見た株主は引き返して行った。この日、ハンマウム会館に貼り出された臨時株主総会場所変更案内文には「会社側で株主皆さまの移動の便宜のため現代ホテル前にバスをご用意しましたのでご利用ください」と書かれていた。
株主総会の場所が変更されると、当初の場所だったハンマウム会館に集まっていた現代重工業の労働組合員と現代重工業本社の前にいた他の組合員はバイクなどを利用して蔚山大学に次々と移動した。警察も一部は蔚山大学に移動し、一部は現代重本社に入っている。警察関係者は「株主総会後に労働組合員が本社を占拠することも考えられ、これを阻止するために警察をあらかじめ配置している」と述べた。
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