◆「かが」の過去・現在・未来
「かが」はもともと日本帝国主義時代の航空母艦の名称だった。1921年、戦艦として進水した「加賀」は28年に空母に改造されて日本の主力空母として活躍した。32年の上海事変と37年日中戦争にも参戦した。41年12月7日、日本がハワイ真珠湾の米軍基地を空襲する時に先鋒に立ったのがこの「加賀」だった。だが1942年6月4日のミッドウェー海戦で米海軍の急降下爆撃機の攻撃を受けて沈没した。
1隻の「加賀」が沈没し、73年ぶりの2015年8月27日に2隻の「かが」が進水した。建造時から航空機の離発着ができるように設計された。防衛省は、「最初から空母を念頭に置いていた」という主張を否定した。だが、駐日韓国大使館の国防武官を務めたクォン・テファン氏(国防大学教授)は「『かが』で航空機の解体整備(完全に分解した後に再び組み立てる整備)が可能だ」とし「これは初めから遠距離作戦に投じようと作った空母という意味」と断言した。
安倍政府は結局、「かが」を空母に変えることにした。「かが」にF35B運用能力を加える改造作業を来年に始める。同時に安倍政府は平和憲法を改正して日本を「普通国家」にしようとしている。普通国家は戦争ができる国で、「自衛隊」が「日本軍」として地位を確保できるようにしようというのが安倍政府の腹積もりだ。
このような「かが」にトランプ大統領が乗艦するのは、過去には関心はなく現在の実利を得ようとするトランプ式計算法という指摘がある。トランプ大統領は日本がF35戦闘機105機を追加購入することにした計画について「日本は同盟国のうちでF35を最も多く保有することになり、その戦闘機が大型艦船に搭載される」と評価した。
漢陽(ハニャン)大学政治外交学科の金慶敏(キム・ギョンミン)教授は「今回の乗艦は単なるイベントではない」とし「トランプ大統領が平和憲法改正と普通国家を目指している安倍首相側に回ったもので、米国は日本をインド太平洋地域で中国を牽制(けんせい)する勢力として使いたいと思っている」と説明した。この日、トランプ大統領の乗艦は平和憲法に伴う日本軍事力使用の基本である「専守防衛原則」(侵攻した敵を日本領土内で軍事力によって撃退するという原則)を崩そうとする安倍政府に目をつぶってやったという指摘もある。「かが」は今後、米国海軍と共に南シナ海海域を通過する「航行の自由」作戦に参加する可能性がある。
「かが」への乗艦を終えたトランプ大統領は、同じ横須賀基地内に停泊中の米軍強襲揚陸艦「ワスプ」を訪れて米軍兵士を激励した。その後、トランプ大統領夫妻は羽田空港を通じて帰国の途に就いた。
◆トランプ、東海(トンへ)を日本海と指摘
一方、トランプ大統領は「ワスプ」で演説をし、東海を日本海(Sea of Japan)と称した。トランプ大統領は米軍将兵に「皆さんは黄海(the Yellow Sea)、日本海、東シナ海(the East China Sea)、そして南シナ海(the South China Sea)を自負心を持って守っている」とし「皆さんは祖国と同盟国を敵のミサイル攻撃から防御している」と述べた。外交界では、トランプ大統領が意図的に「東海(East Sea)」ではなく「日本海」という名称を使った可能性は高くないとみている。外交部の金仁チョル(キム・インチョル)報道官は、トランプ大統領の「日本海」発言に対し、直接的な論評を避けつつ「確認して申し上げる事項があるなら申し上げる」と触れるにとどまった。
トランプ氏、真珠湾を空襲した空母「加賀」の名を冠した戦艦に乗艦(1)
「かが」はもともと日本帝国主義時代の航空母艦の名称だった。1921年、戦艦として進水した「加賀」は28年に空母に改造されて日本の主力空母として活躍した。32年の上海事変と37年日中戦争にも参戦した。41年12月7日、日本がハワイ真珠湾の米軍基地を空襲する時に先鋒に立ったのがこの「加賀」だった。だが1942年6月4日のミッドウェー海戦で米海軍の急降下爆撃機の攻撃を受けて沈没した。
1隻の「加賀」が沈没し、73年ぶりの2015年8月27日に2隻の「かが」が進水した。建造時から航空機の離発着ができるように設計された。防衛省は、「最初から空母を念頭に置いていた」という主張を否定した。だが、駐日韓国大使館の国防武官を務めたクォン・テファン氏(国防大学教授)は「『かが』で航空機の解体整備(完全に分解した後に再び組み立てる整備)が可能だ」とし「これは初めから遠距離作戦に投じようと作った空母という意味」と断言した。
安倍政府は結局、「かが」を空母に変えることにした。「かが」にF35B運用能力を加える改造作業を来年に始める。同時に安倍政府は平和憲法を改正して日本を「普通国家」にしようとしている。普通国家は戦争ができる国で、「自衛隊」が「日本軍」として地位を確保できるようにしようというのが安倍政府の腹積もりだ。
このような「かが」にトランプ大統領が乗艦するのは、過去には関心はなく現在の実利を得ようとするトランプ式計算法という指摘がある。トランプ大統領は日本がF35戦闘機105機を追加購入することにした計画について「日本は同盟国のうちでF35を最も多く保有することになり、その戦闘機が大型艦船に搭載される」と評価した。
漢陽(ハニャン)大学政治外交学科の金慶敏(キム・ギョンミン)教授は「今回の乗艦は単なるイベントではない」とし「トランプ大統領が平和憲法改正と普通国家を目指している安倍首相側に回ったもので、米国は日本をインド太平洋地域で中国を牽制(けんせい)する勢力として使いたいと思っている」と説明した。この日、トランプ大統領の乗艦は平和憲法に伴う日本軍事力使用の基本である「専守防衛原則」(侵攻した敵を日本領土内で軍事力によって撃退するという原則)を崩そうとする安倍政府に目をつぶってやったという指摘もある。「かが」は今後、米国海軍と共に南シナ海海域を通過する「航行の自由」作戦に参加する可能性がある。
「かが」への乗艦を終えたトランプ大統領は、同じ横須賀基地内に停泊中の米軍強襲揚陸艦「ワスプ」を訪れて米軍兵士を激励した。その後、トランプ大統領夫妻は羽田空港を通じて帰国の途に就いた。
◆トランプ、東海(トンへ)を日本海と指摘
一方、トランプ大統領は「ワスプ」で演説をし、東海を日本海(Sea of Japan)と称した。トランプ大統領は米軍将兵に「皆さんは黄海(the Yellow Sea)、日本海、東シナ海(the East China Sea)、そして南シナ海(the South China Sea)を自負心を持って守っている」とし「皆さんは祖国と同盟国を敵のミサイル攻撃から防御している」と述べた。外交界では、トランプ大統領が意図的に「東海(East Sea)」ではなく「日本海」という名称を使った可能性は高くないとみている。外交部の金仁チョル(キム・インチョル)報道官は、トランプ大統領の「日本海」発言に対し、直接的な論評を避けつつ「確認して申し上げる事項があるなら申し上げる」と触れるにとどまった。
トランプ氏、真珠湾を空襲した空母「加賀」の名を冠した戦艦に乗艦(1)
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