米国が韓米連合司令部をソウル龍山(ヨンサン)の国防部内でなく京畿道(キョンギド)平沢(ピョンテク)のキャンプ・ハンフリーズ米軍基地内に移すという立場を韓国国防部に明らかにした。連合司令部は現在、龍山の米軍基地メインポストにある。キャンプ・ハンフリーズには在韓米軍司令部、国連軍司令部、第8軍司令部が位置する。
複数の政府筋は15日、「最近ロバート・エイブラムス韓米連合司令官兼在韓米軍司令官が鄭景斗(チョン・ギョンドゥ)国防部長官に会ってこのように伝えた」とし「国防部がこれについて検討中」と伝えた。エイブラムス司令官は連合司令部を平沢米軍基地に移す案と戦時作戦統制権(戦作権)転換まで龍山米軍基地に残す案をめぐり最近まで悩んだという。
韓米は当初、連合司令部を国防部領内に置くことに合意した。ブルックス元連合司令官は昨年1月4日、外部での講演で「連合司令部はソウルに残留する」とし「韓国国防部と合同参謀本部がある国防部領内に共に位置し、韓米同盟の軍事的力量を一カ所に集中させることになった」と述べた。匿名を求めた政府筋は「2017年10月の第49回韓米定例安保協議(SCM)で当時の宋永武(ソン・ヨンム)国防部長官とマティス米国防長官が連合司令部の国防部移転に口頭で合意した後、ブルックス司令官がその年末に関連了解覚書(MOU)に署名した」と述べた。
しかし昨年11月にエイブラムス司令官が赴任してから事情が変わった。エイブラムス司令官は国防部領内に入る計画を全面的に見直すよう指示した。200人以上が勤務できる独立した建物が必要だという条件も付けた。そして今回、平沢米軍基地に移すという立場を伝えてきた。
別の情報筋は「エイブラムス司令官は鄭長官に『連合司令部が国防部にあれば、連合司令部の米軍参謀が平沢の家族と離れて暮らすことになる。こうした勤務条件で優秀な参謀を米国から連れてくることはできない』と説明した」と伝えた。エイブラムス司令官は主要司令部と参謀が平沢米軍基地に位置するため、1週間に2日間だけソウルに留まって連合司令官の任務を遂行する。米軍は平沢米軍基地に新しい連合司令部の建物ができれば韓国軍のための宿舎も用意すると提案した。
連合司令部を韓国国防部内に置くか平沢米軍基地内に置くかは単なる位置以上の意味がある。韓国国防部は文在寅(ムン・ジェイン)大統領の任期が終わる2022年5月までに戦作権の転換を終えた後、合同参謀議長が連合司令官を引き受けるという計画を立てていた。しかし連合司令部が平沢米軍基地に入れば、合同参謀本部議長がソウルと平沢を行き来して指揮しなければならず、事実上「合同参謀本部議長兼連合司令官」を作るのが難しくなる。米軍管轄地域内に連合司令部があるため、戦作権転換以降も米軍の主導権がかなり維持される可能性もある。
連合司令部は韓米が2004年7月に龍山基地移転協定(YRP)を結ぶ際、平沢米軍基地への移転対象だった。しかし2006年8月に廬武鉉(ノ・ムヒョン)政権が戦作権転換を推進し、連合司令部は解体の対象になった。朴槿恵(パク・クネ)政権当時の2014年10月の第46回SCMで条件が合うまで戦作権転換を無期延期することにし、連合司令部は龍山米軍基地に残留することにした。しかし龍山米軍基地を公園にする際、連合司令部建物が障害になるという指摘があり、国防部は2017年に連合司令部を移してほしいと米軍に要請した。したがって米軍が当初の約束とは違い連合司令部を平沢米軍基地に移すとしても、移転自体は韓国が要請したという点で拒否するのも難しい状況だ。峨山政策研究院の申範チョル(シン・ボムチョル)安保統一センター長は「今後、韓米が戦作権転換過程で大小の懸案が浮上するかもしれない」と述べた。
複数の政府筋は15日、「最近ロバート・エイブラムス韓米連合司令官兼在韓米軍司令官が鄭景斗(チョン・ギョンドゥ)国防部長官に会ってこのように伝えた」とし「国防部がこれについて検討中」と伝えた。エイブラムス司令官は連合司令部を平沢米軍基地に移す案と戦時作戦統制権(戦作権)転換まで龍山米軍基地に残す案をめぐり最近まで悩んだという。
韓米は当初、連合司令部を国防部領内に置くことに合意した。ブルックス元連合司令官は昨年1月4日、外部での講演で「連合司令部はソウルに残留する」とし「韓国国防部と合同参謀本部がある国防部領内に共に位置し、韓米同盟の軍事的力量を一カ所に集中させることになった」と述べた。匿名を求めた政府筋は「2017年10月の第49回韓米定例安保協議(SCM)で当時の宋永武(ソン・ヨンム)国防部長官とマティス米国防長官が連合司令部の国防部移転に口頭で合意した後、ブルックス司令官がその年末に関連了解覚書(MOU)に署名した」と述べた。
しかし昨年11月にエイブラムス司令官が赴任してから事情が変わった。エイブラムス司令官は国防部領内に入る計画を全面的に見直すよう指示した。200人以上が勤務できる独立した建物が必要だという条件も付けた。そして今回、平沢米軍基地に移すという立場を伝えてきた。
別の情報筋は「エイブラムス司令官は鄭長官に『連合司令部が国防部にあれば、連合司令部の米軍参謀が平沢の家族と離れて暮らすことになる。こうした勤務条件で優秀な参謀を米国から連れてくることはできない』と説明した」と伝えた。エイブラムス司令官は主要司令部と参謀が平沢米軍基地に位置するため、1週間に2日間だけソウルに留まって連合司令官の任務を遂行する。米軍は平沢米軍基地に新しい連合司令部の建物ができれば韓国軍のための宿舎も用意すると提案した。
連合司令部を韓国国防部内に置くか平沢米軍基地内に置くかは単なる位置以上の意味がある。韓国国防部は文在寅(ムン・ジェイン)大統領の任期が終わる2022年5月までに戦作権の転換を終えた後、合同参謀議長が連合司令官を引き受けるという計画を立てていた。しかし連合司令部が平沢米軍基地に入れば、合同参謀本部議長がソウルと平沢を行き来して指揮しなければならず、事実上「合同参謀本部議長兼連合司令官」を作るのが難しくなる。米軍管轄地域内に連合司令部があるため、戦作権転換以降も米軍の主導権がかなり維持される可能性もある。
連合司令部は韓米が2004年7月に龍山基地移転協定(YRP)を結ぶ際、平沢米軍基地への移転対象だった。しかし2006年8月に廬武鉉(ノ・ムヒョン)政権が戦作権転換を推進し、連合司令部は解体の対象になった。朴槿恵(パク・クネ)政権当時の2014年10月の第46回SCMで条件が合うまで戦作権転換を無期延期することにし、連合司令部は龍山米軍基地に残留することにした。しかし龍山米軍基地を公園にする際、連合司令部建物が障害になるという指摘があり、国防部は2017年に連合司令部を移してほしいと米軍に要請した。したがって米軍が当初の約束とは違い連合司令部を平沢米軍基地に移すとしても、移転自体は韓国が要請したという点で拒否するのも難しい状況だ。峨山政策研究院の申範チョル(シン・ボムチョル)安保統一センター長は「今後、韓米が戦作権転換過程で大小の懸案が浮上するかもしれない」と述べた。
この記事を読んで…