「だから大統領に独裁者だと表現しているのではないか」〔司会者ソン・ヒョンジョンKBS(韓国放送公社)記者〕という質問が出てくると、文在寅(ムン・ジェイン)大統領は慌てたようにぎこちなく笑った。「それは違うという言葉を申し上げる」と答えた後には「本当に…その…この…ろうそく…」と言いながらしばらく言葉をまともにつなぐことができなかった。文大統領は「左派独裁と決めつけて闘争するというのは本当になんと申し上げていいか分からない」と微笑を浮かべて返事を終えた。
9日に開かれた文大統領の就任2周年対談は一対一のインタビュー形式で行われた。このような形で国内の報道機関のインタビューに答えるのは初めてだ。そのためこれまで見ることのできなかった文大統領の姿が端々に現れた。
実際の記者会見ではなく一対一の放送インタビュー形式を望んだのは文大統領だったという。青瓦台(チョンワデ、大統領府)核心関係者は「現在の局面では断片的な質問に答えるよりも主要懸案に対して深みのある率直なメッセージが必要だ」とし「特に文大統領が昨年、保守指向の米国FOX(フォックス)ニュースとインタビューした後、類似の形式の対談が効果的だと判断したようだ」と伝えた。
対談の特性上、質問と返事がキャッチボールを続けていくうちに徐々に深まっていった。ソン記者が「人事と検証は満足のいくものだろうか。国民が低い点数を与えている分野だ」と質問をぶつけると、文大統領は「人事惨事という評に同意しない」と答えた。するとソン記者はすぐに「それなら検証・基準・判断のうち何が誤ったのか」と突っ込んだ。これは数人が一つずつ質問する記者会見では見られない光景だった。
言葉が行き来する過程で大統領と質問者の間になんとも言えない神経戦も感知された。ソン記者が「ところで」といいながら文大統領の話をさえぎって質問しようとしても、文大統領はしゃべっている返事を継続する場合もあった。両者の言葉が絡まる場面が何度も捉えられた。
文大統領はKBS側から質問紙を前もって伝達されていなかったという。青瓦台核心関係者は「大きな主題と順序程度だけ議論され、具体的な質問は共有したものはない」と話した。
通常、昼間の時間に行われた記者会見と違い、夕方の時間対談を選んだのも対談の効果を最大化するための装置という。
ただし、対談が公営放送であるKBSとの単独インタビュー形式で進められながら、大統領の対談を生中継する放送局がKBS・YTN・聯合ニュースTV・MBNなど7局にとどまった。従来の記者会見の場合、地上波や総合編成チャネル、ニュースチャネルなど10局余りのチャネルを通じて同時生中継されていた。
9日に開かれた文大統領の就任2周年対談は一対一のインタビュー形式で行われた。このような形で国内の報道機関のインタビューに答えるのは初めてだ。そのためこれまで見ることのできなかった文大統領の姿が端々に現れた。
実際の記者会見ではなく一対一の放送インタビュー形式を望んだのは文大統領だったという。青瓦台(チョンワデ、大統領府)核心関係者は「現在の局面では断片的な質問に答えるよりも主要懸案に対して深みのある率直なメッセージが必要だ」とし「特に文大統領が昨年、保守指向の米国FOX(フォックス)ニュースとインタビューした後、類似の形式の対談が効果的だと判断したようだ」と伝えた。
対談の特性上、質問と返事がキャッチボールを続けていくうちに徐々に深まっていった。ソン記者が「人事と検証は満足のいくものだろうか。国民が低い点数を与えている分野だ」と質問をぶつけると、文大統領は「人事惨事という評に同意しない」と答えた。するとソン記者はすぐに「それなら検証・基準・判断のうち何が誤ったのか」と突っ込んだ。これは数人が一つずつ質問する記者会見では見られない光景だった。
言葉が行き来する過程で大統領と質問者の間になんとも言えない神経戦も感知された。ソン記者が「ところで」といいながら文大統領の話をさえぎって質問しようとしても、文大統領はしゃべっている返事を継続する場合もあった。両者の言葉が絡まる場面が何度も捉えられた。
文大統領はKBS側から質問紙を前もって伝達されていなかったという。青瓦台核心関係者は「大きな主題と順序程度だけ議論され、具体的な質問は共有したものはない」と話した。
通常、昼間の時間に行われた記者会見と違い、夕方の時間対談を選んだのも対談の効果を最大化するための装置という。
ただし、対談が公営放送であるKBSとの単独インタビュー形式で進められながら、大統領の対談を生中継する放送局がKBS・YTN・聯合ニュースTV・MBNなど7局にとどまった。従来の記者会見の場合、地上波や総合編成チャネル、ニュースチャネルなど10局余りのチャネルを通じて同時生中継されていた。
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