【コラム】輸出業種まで海外に奪われれば…=韓国
携帯電話だけではない。残念ながら主力輸出品の石油化学(エチレン)、鉄鋼(冷延鋼鈑)、新素材(スパンデックス)などでも似た状況が見られる。この分野のSK、ロッテ、ポスコ、ヒョソンなどが大規模な投資をしているところは国内でなく海外だ。大企業が行けば中小企業もついて行く。韓国輸出入銀行によると、この数年間、大企業と中小企業の国内投資は減少し、海外投資は増加している。製造業の海外脱出や空洞化の警告は昨日今日のことではないが、主力輸出業種までが加勢して深刻化した。
企業の国内投資が低調であるほど、経済の成長動力は冷めて雇用が減るしかない。今年に入って主要産業団地の工場稼働率は70%台、首都圏産業団地の工場稼働率は600%序盤まで落ちた。昨年12月から4カ月連続で製造業の就業者数が10万人以上減少している理由だ。安山(アンサン)工業団地の関係者は「競争力がある企業はすべて海外に出て行き、工業団地内には零細業者だけが残っている」と伝えた。KOTRA(大韓貿易投資振興公社)は「2016年基準で海外に進出している国内製造業者数は5781社、これら業者が現地で創出した雇用は259万件」と説明した。単純計算しても青年失業者数(47万人)の5倍を超える。
どの国でも製造業が退潮するほど景気不振は深刻になり、不況の悪循環に陥るリスクは高まる。特に輸出で暮らす韓国としては、経済や雇用のためにも輸出主力業種の国内工場は必ず守らなければいけない。政府が叫んだ革新産業育成や製造スタートアップの成果が十分に出ていないだけに、なおさらそうだ。今のように投資を妨げる規制が数多く存在し、絶対的な労働組合がのさばり、最低賃金の大幅引き上げのような反市場政策があふれれば、製造スタートアップの創業どころか携帯電話のような従来の輸出主力業種までも海外に奪われていくかもしれない。
チャン・ジョンフン/産業2チーム次長
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