パク・ユチョン容疑者が3月に掲載したYouTube(ユーチューブ)の映像で「髪染めはほとんどしたことがない」と話していた。(写真=パク・ユチョンYouTubeの映像キャプチャ)
「断じて麻薬をしていない」と潔白を主張していたパク容疑者は先月19日、国立科学捜査研究院の麻薬反応検査で陽性反応が出て尻尾をつかまれた。パク容疑者の身体から検出された覚せい剤の一種メタンフェタミン(別名ヒロポン)成分は足の毛から出た。パク容疑者の容疑を明らかにした国立科学捜査研究院法毒性学課のキム・ウンミ課長は「パク氏の足や腕のなど全身から毛60本余りを採取し、ヒロポン成分を突き止めた」と話した。
キム課長は7日、朝鮮日報とインタビューでこのように説明し、「ヒロポンの麻薬検出を回避することは、事実上、不可能」と話した。毛髪の場合、1カ月に1センチ程度の成長速度により、麻薬成分も毛に従って伸びて出てくる。ここで髪の毛を短く切ったり除去したりすると、麻薬の痕跡を探すことができなくなる。しかし毛はゆっくり伸び、中間で休止期として残っていて、かなり以前に使用した麻薬成分が毛に残っていて、小さな毛は身体のどこかにたくさんあるというのがキム課長の説明だ。
麻薬反応検査の原理はこうだ。一般的に麻薬を使用すると血液に吸収されて体内を巡って小便として排出される。麻薬は使用後、血液には12~24時間、毛根には3日ほど留まるとキム課長は伝えた。小便では3~5日後まで検出することができる。したがって尿検査は短期間内の麻薬使用について判断する方法だ。しかし毛髪検査は麻薬が毛細血管に沿って毛髪に吸収された後も残り、毛髪が成長すれば一緒に移動するため、長期的な使用事実と時期まで測定することができる。普通、毛髪を3センチ単位で検査し、麻薬使用時期を3カ月単位で推定している。
ソウル地方警察庁麻薬捜査隊に30年以上勤務していたユン・フンヒ漢城(ハンソン)大学麻薬アルコール学科教授も、先月19日のCBSラジオのインタビューでパク容疑者の事例に言及して「麻薬被疑者はさまざまな方法で麻薬使用の証拠を隠匿しようとするが(麻薬使用容疑は)全て見つかる。
検挙することができる」と話した。
ユン教授は「麻薬犯人は毛髪を全てなくそうとする。人体には毛髪、陰毛、脇毛、ひげ、あご、体毛など6種類の毛髪がある」とし「検挙事例のうち6種類の体毛を全て除去しても、肛門の重要な毛を採取して検挙した事例がある」と話した。
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