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291万円入りバッグが無傷で持ち主のもとへ…「やるべきことをしただけ」=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

在日韓国人のバッグの中に入っていた札束(写真=釜山警察庁)

連休を控えて大勢の旅行客が集まっていた2日午後10時40分ごろ、金海(キムヘ)空港国際線。環境美化員のキムさん(49、女性)は椅子の下に茶色いバッグ一つを見つけた。キムさんは持ち主を探そうと周囲の人に尋ねたが、見つからなかった。退勤時間が近づいたキムさんは清掃を終えて午後11時に退勤し、出国場の空港職員にこのバッグを預けた。このバッグは3日午前、空港の遺失物センターを経て空港警察隊に渡った。

申告を受けた空港警察隊は持ち主を探すためにバッグの中を確認した。バッグの上には韓国のお菓子があり、その下に札束3つがあった。数えてみると日本円291万円だった。

巨額であるため状況が深刻だと判断した空港警察隊は、バッグの中の銀行・税関書類を根拠に持ち主を探し始めた。取引銀行や税関などに尋ね、ようやくバッグ紛失者を確認した。しかしバッグ紛失者の在日韓国人Aさん(72、女性、大阪居住)は2日午前にすでに出国した後だった。警察は取引銀行を通じて日本のバッグの持ち主に連絡し、3日午前に電話がつながった。


確認した結果、Aさんは連休を迎えて孫、婿、娘、夫と一緒に先月29日に韓国に入国して釜山を旅行し、2日に帰国する際、韓国の銀行の預金の一部を引き出して空港で待っていたところ、うっかりバッグを置きっ放しにして日本行きの飛行機に乗ってしまったということだ。このお金はAさん夫婦の老後の資金の一部だった。お菓子は韓国のお菓子が好きな孫のものだった。

日本に到着した後にバッグがないことに気づいたが探す方法がなかったいうAさんは銀行と警察の連絡を受けて5日午前、娘と一緒に飛行機に乗って釜山に戻り、バッグを引き取った。Aさんは6日に日本に帰国する。警察は税関に連絡し、すでに一度申告された291万円をまた外貨申告できるようAさんを助けた。

Aさんは「幸せな時間になるべき釜山家族旅行が深い傷として残るところだった。美化員と警察のおかげでお金が戻ってきてうれしい。本当に感謝している」と語った。

持ち主にバッグが戻ったことを知った環境美化員のキムさんは5日、記者との電話で「バッグにお金が入っていることは知らなかった。遺失物をどう処理するかを学んだ通りにしただけ」として身分の公開を避けた。続いて「大したことではない。入社してまだ間もないが、誰かに意味のあることができたのはよかった」と謙虚に語った。キムさんは今年1月初め、清掃サービス会社に入社して勤務している。

警察は韓国人と警察の名誉のためにAさんに礼金の話はしなかったという。空港警察隊のキム・ドンウク警監は「持ち主を見つけるのに寄与した環境美化員と空港・銀行・税関職員に感謝する」と話した。



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