現代自動車が今年1-3月期、中国で10年ぶりの最低実績を出した。THAAD(高高度防衛ミサイル)韓国配備に対する中国の報復があった昨年1-3月期よりも販売が落ちた。現代車グループが中国事業を大々的に調整するという見方が出ている。
現代車によると、中国合弁会社「北京現代」の1-3月期の販売台数は13万2678台と、前年同期(16万2612台)比18.4%減となった。5年連続の減少だ。これは2009年1-3月期(10万9072台)以来の最低水準だ。エラントラ(韓国名アバンテ)やツーソンなど主力モデルの販売が不振だった。
バスやトラックなど商用車を生産する四川現代は法人設立(2012年)以降の最悪の実績となった。販売台数が2017年1-3月期(1万1160台)の10分の1水準の1210台だった。専門家はTHAAD報復の後遺症が消えないうえ、急変する中国消費者の嗜好に対応できなかった結果だと指摘する。低価格を前に出す中国ブランドに市場を奪われたという分析もある。
自動車業界は現代・起亜車が中国で追加の構造調整に踏み切るとみている。現代車は今月末、北京現代第1工場(年間30万台生産)の稼働を中断する予定だ。第3工場の2つのライン(年産15万台)はすでに停止している。起亜車の中国合弁会社、東風悦達起亜の第1工場も来月、生産ラインを停止する。業界関係者は「現代・起亜車の中国内の生産能力は年270万台だが、昨年の販売は116万台に終わった」とし「四川現代と北京現代第2工場が追加の構造調整の筆頭候補」と話した。
◆10年前に戻った現代車の中国販売台数…「新車で名誉回復」
「底だと思っていたが、さらに地下に落ちている」。
現代自動車の中国合弁会社、北京現代が出した1-3月期の成績を見た業界専門家らの反応だ。THAAD報復中だった2017-18年が最悪という観測は外れた。現代・起亜自動車が中国で追加の構造調整をするという見方が出ている。
◆THAAD報復当時より不振
現代車によると、1-3月期の北京現代の販売台数は13万2678台だった。前年同期(16万2612台)比で約3万台(18.4%)減少した。全盛期だった2015年(27万9873台)のほぼ半分だ。北京現代工場が2カ所しかなかった2010年1-3月期(16万1589台)よりも販売台数が減少した。北京現代は現在、中国現地で5カ所の工場を稼働している。
バスやトラックなど商用車を生産する四川現代は工場の稼働(2012年)以降、最悪の成績だった。今年1-3月期の販売は1210台で、前年同期(2950台)の半分にもならなかった。2年前(1万1160台)と比較すると10分の1ほどだ。起亜車の現地法人、東風悦達起亜が1-3月期に8万3506台を販売し、前年同期(8万2206台)を上回ったが、増加幅は小さい。しかも3年前の2016年同期(14万310台)と比較すると半分にしかならない。
現代車の不振には複合的な原因がある。まず「THAAD報復」の影響がまだ続いているという分析だ。さらにSUVを好む中国消費者の好みについていけなかった側面もある。現代車は昨年から中国にSUVモデルを集中投入したが、他の自動車ブランドに比べて遅れを取っていると、業界関係者は指摘する。
中国産ブランドの追撃も激しい。2015年まで市場シェア2%ほどだった吉利自動車は最近、中国市場「ビッグ3」になった。吉利自動車の市場シェアは7%に達する。中国産ブランドのシェアは毎年高まっている。2013年には15%ほどだったが、今年は25%台となった。
業界関係者は「最近の中国の消費者は中国産ブランドとグローバルブランドの性能に大きな差はないと考えている」とし「中国産ブランドが成長するほど、性能に対する価格を前面に出していた現代・起亜車が打撃を受ける」と話した。
◆四川現代構造調整の可能性
中国現地関係者は現代・起亜車が追加の構造調整をするしかない状況とみている。販売台数が落ちているうえ、中国自動車市場の未来も明るくないからだ。中国自動車市場は昨年28年ぶりにマイナス成長した。今年の市場規模はさらに縮小するという見方が多い。
2002年に中国に進出した現代・起亜車の生産能力は年間270万台規模。北京現代は中国で乗用車を生産する北京第1-3工場、常州第4工場、重慶第5工場など(年産165万台)を運営している。商用車用の四川現代工場(年産16万台)まで合わせれば年産181万台の生産体制だ。東風悦達起亜は塩城第1-3工場(年産89万台)を運営中だ。
北京現代は第1工場(年産30万台)を今月末に「シャットダウン(稼働中断)」する。このため北京第1-3工場の職員1600人を削減した。東風悦達起亜も塩城第1工場(年産14万台)の稼働を中断し、現地合弁パートナーの一つ、悦達グループに工場を賃貸する。北京現代の第3工場(年産45万台)の一部の生産ライン(年産15万台)の稼働も最近中断した。
業界は追加の構造調整対象の筆頭を四川現代とみている。中国建設景気沈滞で商用車の需要が減ったうえ、価格が安い中国ブランドのトラックのため苦戦を免れなくなっているからだ。この工場は2014年から昨年まで5年連続で赤字を出した。5年間の累積当期純損失だけで5258億ウォンにのぼる。
古い北京第2工場(年産30万台)の生産台数を減らし、常州第4工場と重慶第5工場の生産を増やす案も出ている。会社関係者は「SUVのix25新型モデルと新型K3など戦略車種で今年下半期に名誉を回復したい」と語った。
現代車によると、中国合弁会社「北京現代」の1-3月期の販売台数は13万2678台と、前年同期(16万2612台)比18.4%減となった。5年連続の減少だ。これは2009年1-3月期(10万9072台)以来の最低水準だ。エラントラ(韓国名アバンテ)やツーソンなど主力モデルの販売が不振だった。
バスやトラックなど商用車を生産する四川現代は法人設立(2012年)以降の最悪の実績となった。販売台数が2017年1-3月期(1万1160台)の10分の1水準の1210台だった。専門家はTHAAD報復の後遺症が消えないうえ、急変する中国消費者の嗜好に対応できなかった結果だと指摘する。低価格を前に出す中国ブランドに市場を奪われたという分析もある。
自動車業界は現代・起亜車が中国で追加の構造調整に踏み切るとみている。現代車は今月末、北京現代第1工場(年間30万台生産)の稼働を中断する予定だ。第3工場の2つのライン(年産15万台)はすでに停止している。起亜車の中国合弁会社、東風悦達起亜の第1工場も来月、生産ラインを停止する。業界関係者は「現代・起亜車の中国内の生産能力は年270万台だが、昨年の販売は116万台に終わった」とし「四川現代と北京現代第2工場が追加の構造調整の筆頭候補」と話した。
◆10年前に戻った現代車の中国販売台数…「新車で名誉回復」
「底だと思っていたが、さらに地下に落ちている」。
現代自動車の中国合弁会社、北京現代が出した1-3月期の成績を見た業界専門家らの反応だ。THAAD報復中だった2017-18年が最悪という観測は外れた。現代・起亜自動車が中国で追加の構造調整をするという見方が出ている。
◆THAAD報復当時より不振
現代車によると、1-3月期の北京現代の販売台数は13万2678台だった。前年同期(16万2612台)比で約3万台(18.4%)減少した。全盛期だった2015年(27万9873台)のほぼ半分だ。北京現代工場が2カ所しかなかった2010年1-3月期(16万1589台)よりも販売台数が減少した。北京現代は現在、中国現地で5カ所の工場を稼働している。
バスやトラックなど商用車を生産する四川現代は工場の稼働(2012年)以降、最悪の成績だった。今年1-3月期の販売は1210台で、前年同期(2950台)の半分にもならなかった。2年前(1万1160台)と比較すると10分の1ほどだ。起亜車の現地法人、東風悦達起亜が1-3月期に8万3506台を販売し、前年同期(8万2206台)を上回ったが、増加幅は小さい。しかも3年前の2016年同期(14万310台)と比較すると半分にしかならない。
現代車の不振には複合的な原因がある。まず「THAAD報復」の影響がまだ続いているという分析だ。さらにSUVを好む中国消費者の好みについていけなかった側面もある。現代車は昨年から中国にSUVモデルを集中投入したが、他の自動車ブランドに比べて遅れを取っていると、業界関係者は指摘する。
中国産ブランドの追撃も激しい。2015年まで市場シェア2%ほどだった吉利自動車は最近、中国市場「ビッグ3」になった。吉利自動車の市場シェアは7%に達する。中国産ブランドのシェアは毎年高まっている。2013年には15%ほどだったが、今年は25%台となった。
業界関係者は「最近の中国の消費者は中国産ブランドとグローバルブランドの性能に大きな差はないと考えている」とし「中国産ブランドが成長するほど、性能に対する価格を前面に出していた現代・起亜車が打撃を受ける」と話した。
◆四川現代構造調整の可能性
中国現地関係者は現代・起亜車が追加の構造調整をするしかない状況とみている。販売台数が落ちているうえ、中国自動車市場の未来も明るくないからだ。中国自動車市場は昨年28年ぶりにマイナス成長した。今年の市場規模はさらに縮小するという見方が多い。
2002年に中国に進出した現代・起亜車の生産能力は年間270万台規模。北京現代は中国で乗用車を生産する北京第1-3工場、常州第4工場、重慶第5工場など(年産165万台)を運営している。商用車用の四川現代工場(年産16万台)まで合わせれば年産181万台の生産体制だ。東風悦達起亜は塩城第1-3工場(年産89万台)を運営中だ。
北京現代は第1工場(年産30万台)を今月末に「シャットダウン(稼働中断)」する。このため北京第1-3工場の職員1600人を削減した。東風悦達起亜も塩城第1工場(年産14万台)の稼働を中断し、現地合弁パートナーの一つ、悦達グループに工場を賃貸する。北京現代の第3工場(年産45万台)の一部の生産ライン(年産15万台)の稼働も最近中断した。
業界は追加の構造調整対象の筆頭を四川現代とみている。中国建設景気沈滞で商用車の需要が減ったうえ、価格が安い中国ブランドのトラックのため苦戦を免れなくなっているからだ。この工場は2014年から昨年まで5年連続で赤字を出した。5年間の累積当期純損失だけで5258億ウォンにのぼる。
古い北京第2工場(年産30万台)の生産台数を減らし、常州第4工場と重慶第5工場の生産を増やす案も出ている。会社関係者は「SUVのix25新型モデルと新型K3など戦略車種で今年下半期に名誉を回復したい」と語った。
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