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釜山「徴用労働者像」葛藤が臨時縫合、だが…

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
釜山(プサン)市庁1階ロビー占拠事態などをまねいた「強制徴用労働者像」設置をめぐり、市と市民団体、市議会が公論化過程を経て設置場所を決めることにした。市が今月12日、東区草梁洞(チョリャンドン)の日本総領事館近くに設置されていた労働者像を強制撤去してから5日ぶりのことだ。だが、設置場所をめぐって市と市民団体の間に大きな見解の違いがあると伝えられ、摩擦が予想される。

呉巨敦(オ・ゴドン)釜山市長と朴仁映(パク・インヨン)議会議長、キム・ジェハ「積弊清算・社会改革釜山運動本部強制徴用労働者像建立特別委員会」(以下、建立特委)常任代表は17日、市議会で3項目に合意した。まず、労働者像設置のための釜山市民100人円卓会議を構成し、メーデーである5月1日の前までに円卓会議が決める場所に労働者像を設置することにした。建立特委は全国民主労働組合総連盟(民主労総)を中心に公務員労組・市民団体などで構成されている。キム代表は民主労総釜山本部長だ。

合意後、呉市長は「(円卓会議で決定され次第、撤去した)労働者像を返還する」とし「労働者像設置のために募金して心を集めた市民と労働者に心配をかけたことに対して謝罪申し上げる」と明らかにした。一部では市が民労総主導の建立特委に押されたのではないかという指摘も出ている。市は「これまで明らかにした通り、公論化手続きを踏むというだけ」という立場だ。


朴議長は「合法的に労働者像を設置できる出口を開いたと考える」とし、円卓会議の構成を歓迎した。キム代表は「官民が手を携え、民族の自尊心のために(合意した)事例は釜山しかない」と話した。

当初、建立特委は昨年5月1日と先月1日、釜山東区草梁洞の日本総領事館近くに設置した「平和の少女像」の横に労働者像を設置しようとした。だが、市が歩道に設置するのは違法である点などを理由に反対すると、先月1日、総領事館の境界から50メートル(正門から100メートル)離れた鄭撥(チョンバル)将軍の銅像近くに臨時に設置した。その後、建立特委と管轄の東区庁は11日、交渉の末に臨時設置した場所から10メートル余り離れた鄭撥将軍横の小公園に労働者像を設置することで合意した。両側は14日、労働者像の固定化作業を行う予定だった。

だが、市が「この合意を認めることはできない」とし、12日午後6時15分ごろ、労働者像を強制撤去して南区大淵洞(テヨンドン)の国立日帝強制動員歴史館に移した。労働者像が歩道に許可なく設置された違法造形物という理由でだ。だが、市が日本との外交摩擦を懸念する政府の立場を考慮して別の場所に設置しようとしているという見方が強い。

労働者像を撤去すると、建立特委が所属している民主労総・公務員労組員は15日午前7時から釜山市庁後門で呉市長出勤阻止デモを行った。合意文が出された17日午前まで釜山市庁1階ロビーを不法占拠してデモを行った。

市は労働者像の設置場所は円卓会議の決定に従うという立場だ。だが、これは平和の少女像横などを主張してきた建立特委の主張とは違うことが分かり、今後、円卓会議が紛糾することが予想される。



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