今年2月、文喜相(ムン・ヒサン)国会議長が日本政府に対して言った話だ。文議長がワシントン訪問中に「天皇が慰安婦問題に対して謝罪するべき」と発言したことに対し、安倍晋三首相らが直ちに遺憾を表明し、謝罪を要求した時のことだ。文議長は「(天皇の謝罪が必要だという言葉は)10年前からしてきた話だ。慰安婦問題の根本的な解決法は日本の心のこもった謝罪という意味だ。慰安婦問題を日本の国内政治に利用しようとするもの」としながら「見指忘月」に言及した。これに対し日本政府は「憤りを禁じ得ない」とし、再度遺憾を表した。
慰安婦賠償判決などで悪化の一途をたどっている韓日関係で和解の突破口を用意しようとする試みが国会で進められている。文議長がその中心にいる。文議長は与野党重鎮級の議員が日本を含めた海外の国々に「水面下外交を行うTF(タスクフォース、作業部会)」を推進している。