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エアアジア会長「韓国の格安航空券は高すぎる」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

19日、シンガポールのマリーナベイサンズで開かれたフィンテック行事「Money20/20 Asia(マネー2020アジア)」で会ったエアアジアのトニー・フェルナンデス会長。

「韓国歌謡を歌えるという理由で『K-POPスター』と呼ぶことはできない。韓国格安航空業界も真の格安航空会社を見つけられない」。

19日(現地時間)、シンガポールで開かれた「Money20/20 Asia(マネー2020アジア)」で会ったエアアジア(AirAsia)のトニー・フェルナンデス会長(54)は中央日報との単独インタビューでこのように明らかにした。マレーシアに本社を置くエアアジアは26カ国130余都市に就航するアジア最大の格安航空会社(LCC)だ。次は一問一答。

--「韓国に真の格安航空会社はない」と主張する理由は。


「高い航空券価格のためだ。大多数の韓国格安航空会社の航空券価格は大型航空会社より20~30%安い。だが、少なくとも50%以上安くてこそ安定した価格競争力が確保された格安航空会社ということができる」

エアアジアは2014年に清州(チョンジュ)空港を拠点とする韓国法人の設立を推進したが失敗に終わった。韓国法人を設立してこそ、韓国発の航空機出港などが可能なAOC(航空運送事業許可)の取得申請ができるためだ。現在、エアアジアは本社支援の役割を果たすソウル事務所だけを置いている状態だ。

--韓国法人設立計画が相当期間前進していない状態だった。

「韓国は法人設立からAOC発行まで一連の過程が相対的に厳しい。韓国に拠点を置く航空会社を設立できれば(韓国に定期便路線を就航するなど)より多くの恩恵を韓国人に提供できるのに。だが、韓国市場にはこれ以上進出しないことにした」

--何が問題だったのか。

「日本などはAOCの取得過程が韓国より柔軟だ。韓国はその過程が厳しい。いっそ北朝鮮平壌(ピョンヤン)に法人を設立するほうがいいとさえ考えた」

--「クアラルンプール-仁川(インチョン)」「マニラ-仁川」路線を運営しているが、路線拡大計画は。

「インドネシアと釜山(プサン)をむすぶ’航空路線が不足している。だが現在では難しい。金海(キムヘ)国際空港に登録された韓国航空機が多すぎる。外国航空機が場所を確保しにくい」

昨年、フェルナンデス会長は航空会社として初めて仮想通貨の発行計画を明らかにした。仮想通貨「BigCoin(ビッグコイン)」で航空券や機内食の購入や座席のアップグレードまで可能になるという趣旨だった。だが、フェルナンデス会長はこの日のインタビューでこの計画を保留にするという意向を初めて明らかにした。

--BigCoin発行計画を保留した理由は。

「リップル(Ripple)やイーサリアム(Ethereum)など多様な仮想通貨をモデルにしてBigCoinを開発しようとした。だが、最近、仮想通貨市場が大きく揺らいでいる。このような不安定性に顧客は不安を感じている。安定性と透明性が担保されてこそ仮想通貨の発行も推進することができる」



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