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【コラム】ハノイ会談失敗後、韓国の仲裁外交は可能なのか(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
もう一つ、韓国の仲裁者の役割は、北朝鮮と米国を相手に同時に投げかけるそれぞれのメッセージがなければいけない。我々は北朝鮮と米国に出す秘蔵のカードを準備しているのか。米国の立場で見ると、修辞ばかり繰り返される北朝鮮の非核化の意志を信じることができない。核・ミサイル試験を中断して豊渓里(プンゲリ)を自らの解体したが、米国の立場で戦略資産韓半島展開の撤回と大規模な野外動員訓練の中断も相当な対応カードだった。因果関係を説明できない北朝鮮の非核化をどのように信じることができるのか。北朝鮮の未来に対するバラ色の期待も実際にはトランプ大統領の作品だ。なら、なぜ北朝鮮が非核化の道を歩むしかないかという精巧な論理を作ることは、仲裁者として名乗り出る我々の役割だ。

北朝鮮に対するメッセージのポイントは、核開発が生存のためだったという北朝鮮の主張を受け入れ、非核化は生存を放棄するものであるため「非核化の過程」はもう一つの「生存の提供」でなければいけないという点にある。核問題が持つ特殊性のため米朝レベルの談判で我々が北朝鮮のための「生存ロードマップ」を組むのは難しいが、現時点で実行可能な目標を設定してこのために米国と積極的な議論をするのは可能だと考える。今はもう、今後の交渉過程で「寧辺廃棄」は常数になり、対北朝鮮制裁の実効性も確認された。ある時点で北朝鮮がプラスアルファに誠意を見せれば、米国も大胆な選択をする必要がある。韓半島平和プロセスが危機の瞬間に直面した今、仲介外交に対する国家的な知恵を集めなければならない時だ。

朴仁フィ(パク・インフィ)/梨花女子大国際政治学教授/リセットコリア諮問委員

【コラム】ハノイ会談失敗後、韓国の仲裁外交は可能なのか(1)


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