V.Iさんの父親が運営するラーメン店「アオリの神隠し」弘大店の様子。昼食時間帯だが店内はガランとしている。
加盟店も同じだ。同じ時間、アオリラーメン光化門(クァンファムン)店の利用客は15人のみ。総座席20席のうち占有率は70~80%水準だが、昼食時間帯になれば会社員でいっぱいになる光化門の飲食店としては閑散としていた。
アオリラーメンは「スンツビー」の一つで、V.Iさんの成功アイテム一つに挙げられる。スンツビーは底辺の生活から始めてアイドルを経て事業家になったV.Iさんを遠回しに指す表現だ。小説『グレート・ギャツビー』の中で、貧しい農夫の息子が百万長者になった後、毎週盛大なパーティーを開く「ジェイ・ギャツビー」から取ってきて、V.Iさんの韓国語の呼び方「スンリ」と合わせたものだ。V.Iさんは2016年、ソウル清潭洞(チョンダムドン)にアオリラーメン1号店をオープンした。現在、48店舗を展開中で、このうち5店舗は海外に進出している。アオリラーメンは一時V.Iさんが出演した娯楽番組などで「売り上げ1000億ウォン(約98億円)」を上げているといわれていたが、実際はこれに及ばない。V.Iさんは家族・知人中心に運営して昨年加盟店を大幅に増やした。加入費は3300万ウォンで有名チキンフランチャイズBBQ(1100万ウォン)の3倍だ。
V.Iスキャンダルがアオリラーメン加盟店主の被害につながる可能性も高い。「アオリラーメン不買運動」の動きも活発化している。V.Iさんの過ちで加盟店の売り上げ下落など被害が相次げば、V.Iさんは損害賠償請求訴訟を起こされる可能性がある。公正取引委員会は先月、「オーナーリスク」によって加盟店主が被害を受けた場合、損害賠償する「加盟事業取り引きの公正化に関する法律」(加盟取引法)改正案を反映し、標準加盟契約書を改正した。
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