「施工ミスがあった。最初からケーブルを誤って連結していた」。
昨年12月8日に発生した江陵(カンヌン)線KTX脱線事故の原因の信号システムエラーは工事の問題で発生したことが分かった。線路転換器が正確に作動するかどうかを表示するケーブル(回線)を誤った位置につないでいたということだ。
KTX脱線事故調査状況に詳しい政府関係者は17日、「国土部傘下の航空鉄道事故調査委員会が、事故発生の線路転換器と清凉信号所を連結するケーブルが逆になった経緯を調査した結果、工事の過程で誤って連結されたためという事実を明らかにした」と述べた。
事故当時、信号ケーブルさえ正確に連結されていれば線路転換器の異常と位置を正確に感知し、列車に「運行」でなく「停止」信号を送って事故を防ぐことができた。
また、この関係者は「開通後に該当ケーブルに触れたことはなかったと把握している」と伝えた。施工が誤った状態で特別な措置なく列車の運行が続けられてきたということだ。
このように不良工事による事故発生が確認されたことで、鉄道の建設を担当した韓国鉄道施設公団は責任を免れなくなった。さらに公団側は開通前にこれを正す機会があったことも分かった。開通前に最後に施行された「連動検査」が徹底的に行われなかった。連動検査とは、予想可能なあらゆる状況を仮定して、線路と信号システムが正確に作動するかどうかを確認する総合性能検査。
公団によると、事故地点に関する連動検査は2017年9月17日に実施された。ところが運行を担当するKORAIL(韓国鉄道公社)の関係者は参加できなかった。公団側が検査の事実をまともに通知しなかったからだ。結局、公団と現場監理の関係者だけが参加した中、午前10時から2時間の検査が行われた。しかしケーブルが逆につながっている点を発見できなかった。
政府関係者は「連動検査はさまざまな問題状況を仮定して実施するため、徹底的にしていればケーブルが誤ってつながれていたことに気づかないはずはない」とし「事故調査委が当時の検査項目や結果を提出させて確認した結果、調査の内容は不十分だったことが確認された」と明らかにした。続いて「連動検査は非常に重要であり、長ければ2日間かけて実施したりするが、当時の検査はわずか2時間で終わったということ自体が理解しがたい状況」と話した。
匿名を求めた鉄道業界関係者は「江陵線の開通を控え、現場で公団とKORAIL(韓国鉄道公社)の間に摩擦があるという声をよく聞いた」とし「連動検査にKORAIL関係者が参加できず、検査自体が形式的に行われたのもこのような影響のためとみられる」と話した。
また、KTX脱線の直接的な原因になった線路転換器の問題は主要部品コンデンサのためであることが確認された。エネルギーを備蓄して電流を区別して流す役割をするコンデンサが故障し、線路の転換が行われず途中で止まり、線路が事実上途切れる状況が発生したということだ。不良コンデンサの納品の経緯に関する調査が必要だ。政府関係者は「開通後のメンテナンスでKORAIL(韓国鉄道公社)がこうした問題を確認する可能性がなかったかについても調査が行われるようだ」と伝えた。
ソウル科学技術大のキム・シゴン教授は「施工に問題があったが、事故が発生するまで1年以上もこれに気づかなかったというのは深刻な問題」とし「施工から検査、引き渡し、開通まですべての過程を徹底的に調べ、しっかりと問題点を確認して類似の事故が再発しないよう補完策を準備しなければいけない」と指摘した。脱線事故に関する結果の発表は追加の調査などが必要であり、時期はまだ決まっていない。
昨年12月8日に発生した江陵(カンヌン)線KTX脱線事故の原因の信号システムエラーは工事の問題で発生したことが分かった。線路転換器が正確に作動するかどうかを表示するケーブル(回線)を誤った位置につないでいたということだ。
KTX脱線事故調査状況に詳しい政府関係者は17日、「国土部傘下の航空鉄道事故調査委員会が、事故発生の線路転換器と清凉信号所を連結するケーブルが逆になった経緯を調査した結果、工事の過程で誤って連結されたためという事実を明らかにした」と述べた。
事故当時、信号ケーブルさえ正確に連結されていれば線路転換器の異常と位置を正確に感知し、列車に「運行」でなく「停止」信号を送って事故を防ぐことができた。
また、この関係者は「開通後に該当ケーブルに触れたことはなかったと把握している」と伝えた。施工が誤った状態で特別な措置なく列車の運行が続けられてきたということだ。
このように不良工事による事故発生が確認されたことで、鉄道の建設を担当した韓国鉄道施設公団は責任を免れなくなった。さらに公団側は開通前にこれを正す機会があったことも分かった。開通前に最後に施行された「連動検査」が徹底的に行われなかった。連動検査とは、予想可能なあらゆる状況を仮定して、線路と信号システムが正確に作動するかどうかを確認する総合性能検査。
公団によると、事故地点に関する連動検査は2017年9月17日に実施された。ところが運行を担当するKORAIL(韓国鉄道公社)の関係者は参加できなかった。公団側が検査の事実をまともに通知しなかったからだ。結局、公団と現場監理の関係者だけが参加した中、午前10時から2時間の検査が行われた。しかしケーブルが逆につながっている点を発見できなかった。
政府関係者は「連動検査はさまざまな問題状況を仮定して実施するため、徹底的にしていればケーブルが誤ってつながれていたことに気づかないはずはない」とし「事故調査委が当時の検査項目や結果を提出させて確認した結果、調査の内容は不十分だったことが確認された」と明らかにした。続いて「連動検査は非常に重要であり、長ければ2日間かけて実施したりするが、当時の検査はわずか2時間で終わったということ自体が理解しがたい状況」と話した。
匿名を求めた鉄道業界関係者は「江陵線の開通を控え、現場で公団とKORAIL(韓国鉄道公社)の間に摩擦があるという声をよく聞いた」とし「連動検査にKORAIL関係者が参加できず、検査自体が形式的に行われたのもこのような影響のためとみられる」と話した。
また、KTX脱線の直接的な原因になった線路転換器の問題は主要部品コンデンサのためであることが確認された。エネルギーを備蓄して電流を区別して流す役割をするコンデンサが故障し、線路の転換が行われず途中で止まり、線路が事実上途切れる状況が発生したということだ。不良コンデンサの納品の経緯に関する調査が必要だ。政府関係者は「開通後のメンテナンスでKORAIL(韓国鉄道公社)がこうした問題を確認する可能性がなかったかについても調査が行われるようだ」と伝えた。
ソウル科学技術大のキム・シゴン教授は「施工に問題があったが、事故が発生するまで1年以上もこれに気づかなかったというのは深刻な問題」とし「施工から検査、引き渡し、開通まですべての過程を徹底的に調べ、しっかりと問題点を確認して類似の事故が再発しないよう補完策を準備しなければいけない」と指摘した。脱線事故に関する結果の発表は追加の調査などが必要であり、時期はまだ決まっていない。
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